最近、介護施設での事故や暴力等など様々ま問題がニュースを賑わせていますね。
できればもっと前向きな話題で介護業界を取り上げてもらいたいと思う今日このごろ。
でもその中で少し違和感を感じる事があります。
みなさん「介護施設を事故も起きず、何でもありな完全無欠な場所だと勘違いされてはいませんか?」というものです。
もちろん費用をいただきサービス提供をするわけですから、事故を起こして怪我をさせるような事があってはいけません。
利用者さんやご家族さんが、納得されるサービスを提供する必要があるという事も重々承知しています。
ただそうは言っても・・・介護職も神様でもなければ「人間」です。
それにも関わらず、介護現場に過度な要求をする利用者さんやご家族さんが一定数いらっしゃるのは事実です。
そして時には利用者さんからの暴言や暴力まで…
そうしたハラスメントを「カスタマーハラスメント」略して「カスハラ」といういうのをご存知でしょうか?
カスタマー(=お客様)から従業員へのハラスメント(暴言・暴力等)の事を「カスハラ」と言います。
個人的には何でもかんでも「〇〇ハラスメント」という表現を使う風潮があまり好きではないのですが、介護業界の「カスハラ」については、一度知っていただきたいという思いからこのテーマを元にブログを書かせていただきます。
介護施設での「転倒事故」それは全て職員が悪いのか?
例えばよくあるのが、介護施設での利用者さんの転倒事故。
当然無いに越した事はありませんし、そのための対策や準備はされるべきです。
ただし現場にいればわかると思いますが、防ぐには限界がありますよね?
限られた職員体制の中、また自由に動かれる利用者さんを一切誰も転倒させない、事故を起こさないなんて事は事実上不可能なわけです。
それは介護施設に限らず、家庭環境においてもそうでしょう。
年齢層問わず事故リスクがあるのはもちろん、高齢となり足腰が弱くなればそれは尚更です。
それにも関わらず事故発生した際に、
「形相を変え激昂、職員を追い込みとんでもない量の事故報告書を作成させる」管理者
「介護施設で事故が起きるなんて考えられないと大暴れする」ご家族
こんな事が未だによくある事に違和感しかありません。
繰り返しますが、事故があっても良いと言ってるのではありません。
皆が皆ではありませんが、もう少し介護現場に対して配慮や理解があっても良いのではと個人的には思っています。
少なくと完全な体制が築ける人員体制になっているわけではなく、さらに言えばそんな人員体制を敷ける介護報酬ではなく、現場のみに責任が降りかかる、これは本当に大きな問題だと思っています。
介護施設での「カスハラ」の実態
そしてこうした「介護現場では何でもあり」だという雰囲気や勘違いが、介護施設での利用者さんによる職員へのセクハラや暴力問題、いわゆるカスハラに繋がっているのではないかと思っています。
最近少しずつ目を向けられるようになりましたが、介護現場ではこのリアルな問題が放置されているケースが多分にあります。
まれにカスハラがあっても
「介護職なんだからそれくらい受け止められないとダメだよ」と言っちゃう管理者
「すみません、うちのおじいちゃん、若い女の子好きだから」と笑っちゃうご家族
これで良いわけないですよね。それこそ声を上げれば警察沙汰。
介護施設だからOK、お年寄りだからOK、介護職だからOK、という風潮が大なり小なり存在していると思います。
この風潮を変える為にも、まずは介護施設の管理者の方には自分たちの職員を守ってもらいたい。
ダメなものはダメなものとして、ご利用者やそのご家族に訴えてもらいたい。
まず、現場レベルでこれが実践されない限り環境の改善はないと思ってます。
「カスハラ」我慢1回で8,000円
ちなみに最近見たワイドショーで海外の「カスハラ対策」について、取り上げられていました。
このカスハラ問題、実は日本以上にお隣の韓国や中国等の海外では酷い状況になっていると言われています。
病院、飲食店、、、、様々な場面でカスハラが発生しているようで、しびれを切らした中国のとある病院では「カスハラを我慢した職員には1回につき8,000円の手当支給」というなんとも恐ろしい手当まで存在するそうです。
今の日本の介護業界に導入されれば、介護業界の待遇底上げになるかも知れませんね(苦笑
当然いくら手当が支給されたとしても、そんなカスハラを我慢しなければならないなんて通常絶えられるものではありません。
一方で「労働者をカスハラから守るため法律」というものが定められ、労働者をカスハラから守れないと経営者は罰せられるというような地域もあるようです。
日本の場合は、まずこうした罰則を設ける前に、カスハラをするお客さんを徹底的に罰する空気を作る事が大事だと個人的には思っています。
最後に
いかがでしょうか、介護施設での事故リスク理解の低さやセクハラ・暴力等(カスハラ)等は、今に始まった事ではないと思います。
ただ介護施設が世間に浸透する過程でいつの間にか、「介護施設は万能施設」「介護職は何をしても我慢する」というような誤った認識が広がっているのでは?ということを懸念しています。
そもそもカスハラという言葉が存在する事自体が非常に残念な事ではありますが。
介護施設だからと言って、山ほど職員がいて、完璧な設備が整っていて事故が必ず起きないなんてことはない。
介護施設だからと言って、働いているのは同じ人間。暴力やセクハラを受けて我慢しないといけないなんてことはない。
この当たり前の事を介護現場の管理職の方やご家族には理解をしてもらいたいと思っています。
繰り返しますが、介護現場も事故が起きて仕方ないと開き直っている訳ではありません。ただ限界があると言うこと。
お年寄りが悪気なく手をあげてしまっている場面もあると理解していない訳ではありません。ただ我慢にも限界があると言うこと。
この辺りのお互いの理解が進み、過度に求めるものがなくなった時、職員がのびのび勤務する事ができ、結果良いサービスに繋がるなんて事もあると思います。
一方でしっかり理解の利用者さんやご家族、そして職場環境もたくさんあるわけです。
これ以上介護業界の「カスハラ」がテーマとして盛り上がる前に、介護現場への理解と誤った対応が見直される事を願うばかりです!
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