労働条件

【介護士のホンネ調査】結論、介護士だってお金が欲しい!

こんにちは「介護コンサルをしながら、現役介護士を両立」がモットーのごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。

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今に始まったことでなく

介護業界と言えば、
・3K「きつい、汚い、危険」

更に2つ追加して
・5K「給与が安い」「臭い」

こうした業界イメージが浸透しています。

今介護現場で活躍している介護士の多くも、そうした事を一定は理解して介護業界に飛び込んできています。
それこそノンストレスの業界・職場等というのは、そう簡単に存在しません。

そんな理解をして飛び込んできた介護業界。
ただ理解していても欲求はあります。

そんな介護士が「今求めているもの」についてTwitter上で調査しましたので、これを掘り下げてみたいと思います。

現役の介護士求めているモノ

今回Twitterで質問したのが「今の介護現場で労働環境が改善するなら、何を求めますか?」というものです。
選択肢については、介護現場で一般的に言われる課題から抜粋しました。

①給与のアップ
②残業、休日出勤の減少
③人間関係の改善(問題職員の退社)
④介護負担の軽減(人員補強)

このアンケート結果を見ていきたいと思います。

第1位:給与のアップ(54%)

まず第一位は、支持率54%という圧倒的支持を得た「給与のアップ」です。

介護士は「やりがい」で頑張れる、「給与は二の次だ」等と考えている介護現場があるのであれば、それは大きな勘違い。早急に改善すべきです。

国の調査等でも、最近では退職理由として「低給与」よりも「人間関係」を挙げる介護士が最も多いと言われます。
ただしそれは「辞める際の決め手になる理由が人間関係」というだけであって、現役介護士の不満の矛先は今も昔もかわらず「給与」だという事ではないでしょうか。

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第2位:介護負担の軽減(23%)

そして介護士が求める労働環境の改善点、第2位が介護負担の軽。

これについては、業界の最大問題である介護士不足の弊害としか言えません。
介護士不足の現場で、常に利用者さんと対峙している介護士。
その多くは膨大な業務、過重労働に頭を抱えているということです。

その事をもう少しシビアに見ていく必要があります。
それこそもう少しシビアな配置基準が国として設けられていく事も必要かもしれません。

「採用できない」という介護現場でも、「配置はクリアしているから」と採用に本気で取り組んでいるとは思えない介護現場も少なからず存在します。

第3位:人間関係の改善(17%)

第3位が人間関係。これについてはこのブログでも何度も書いてきました。

それこそ人と人がガッツリと交わる介護現場で、誰しもが良好な人間関係を築くことはなかなか難しい事です。

ただその一方で今回のランキングを見てもわかるように、低給与、過重労働となれば、介護業界に飛び込んでくる介護士の数が減るのは、至って自然な流れ。
こうした労働環境や人の集まりにくさが、人間関係を乱す問題のある介護士が入って来やすくしているのは、昔から変わらずです。

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「やりがい」と「お金」は別もの、介護士だってお金が欲しい

今回のランキングを見ても改めて感じることは

「介護士だってお金が欲しい」

という事です。

当たり前の話なのですが、介護士をしていると
「お金よりもやりがいに価値観をおくタイプの人なんだ」
というイメージを持つ方が多くいます。

でもそれは「違う」という事です。

「介護士としてのやりがいも大事」ですが、やりがいとお金は全く別問題です。

やりがいは気持ちを満たしてくれても、衣食住の生活を満たしてくれはしません。

「介護士はサービス精神」「奉仕の精神」が大事だという決めつけがの介護施設では存在します。
ただそのサービス精神と実利としての給与は別問題だという事です。

繰り返しますが、介護士だってお金が欲しい。
当たり前の事です。

結局、全ての問題は繋がっている

そして今回のランキングを見てもわかるように、こうした介護現場の労働環境問題は全て繋がっています。

ランキングの通りですが、

①低い給与
🔻
②人が集まらない
🔻
③介護士の負担の増大
🔻
④忙しく心理的に余裕がなくなる
🔻
⑤同僚に苛立ちを覚えやすくなる
🔻
⑥人間関係が悪化

これらのように低給与を皮切りに綺麗な悪循環が成立するしています。
これを解決するには、やはり最上流の給与問題の解決が最も重要です。

給与UPで全てが解決するわけではありませんが、給与UPが様々な問題解決の糸口になります。

最後にもう一度
「介護士も当たり前にお金が欲しいです。」

もし「やりがいがあればお金がいらない」等という事業者側や世の中の勝手なイメージが未だにあるのであれば、それは即撤廃いただきたい。

そんな思いを込めて〆させていただきます。