この記事には広告・アフィリエイト広告を含みます。 雇用契約や退職手続きは契約内容によって異なります。就業規則と労働条件通知書を確認し、判断に迷う場合は公的な相談窓口へ相談してください。

介護職として入職したばかりなのに、「もう辞めたい」と感じると、自分の我慢が足りないのではないかと悩みます。

結論から言うと、試用期間中だから必ず我慢する必要はありません。ただし、入職直後の慣れない疲れと、職場の安全・労働条件に関わる問題は分けて考えることが大切です。

介護現場と管理職、転職相談の経験から見ると、判断材料になるのは「つらいかどうか」だけではありません。相談したときに、職場が問題を確認し、具体的な改善策を示すかどうかです。

試用期間中でも「辞めたい理由」を分けて考える

まず、辞めたい理由を次の3つに分けて書き出してください。

  • 仕事に慣れるまでの一時的な負担
  • 配属、勤務時間、給与など労働条件の食い違い
  • 暴言、放置、不適切なケアなど安全や尊厳に関わる問題

たとえば、利用者さんの名前や業務手順を覚えられず疲れているなら、教育期間や質問相手が明確になることで改善する可能性があります。

一方で、「夜勤なしと聞いていたのに夜勤を求められた」「同行なしで一人対応を任された」「質問すると怒鳴られる」という状況は、慣れだけで片づけないほうがよい問題です。

早めに退職・相談を検討したい5つの状況

  1. 求人票、面接、労働条件通知書と実際の勤務条件が大きく違う
  2. 必要な指導なしで、事故につながり得る介助を一人で任される
  3. 暴言、威圧、ハラスメントを相談しても放置される
  4. 休憩、残業、賃金などの説明がなく、質問しても回答が変わる
  5. 不眠、動悸、食欲低下など心身の不調が続いている

利用者さんの安全と自分の健康が損なわれている場合は、「短期離職に見られたくない」という理由だけで無理を続けないことが大切です。体調に不安がある場合は、医療機関や厚生労働省「こころの耳」などの公的窓口も利用してください。

すぐ辞める前に一度確認できること

危険が差し迫っていないなら、上司に次の3点を確認します。

  • 独り立ちまでの教育予定と担当者
  • 配属や勤務条件の認識が違う理由と修正可否
  • 困ったときの相談先と、回答期限

大切なのは、「様子を見て」と言われたまま期限を決めないことです。「1週間後に教育状況を振り返る」など、いつ何を確認するかを決めましょう。

管理職の立場では、入職直後の職員から相談があれば、本来は困っている業務を特定し、指導者と確認日を決めます。具体策がなく、本人の努力だけを求める職場では、時間がたっても状況が変わりにくい傾向があります。

退職を決めた後の進め方

試用期間は、職場が自由に解雇したり、職員が何も伝えず辞めたりできる期間ではありません。厚生労働省の試用期間に関する案内も確認し、まず労働条件通知書、雇用契約書、就業規則で契約期間と退職手続きを確認してください。

そのうえで直属の上司や人事担当者へ、できるだけ早く退職の意思を伝えます。口頭だけで終わらせず、伝えた日、相手、回答を記録し、必要に応じて退職届を提出します。

有期契約か無期契約か、体調やハラスメントなどの事情があるかで確認事項は変わります。「今日伝えれば明日から行かなくてよい」と自己判断せず、手続きに迷ったら労働条件相談ほっとラインや総合労働相談コーナーへ相談してください。

上司へ伝える質問・退職テンプレート

改善の相談をする場合:

入職後、〇〇の業務を一人で担当することに不安があります。独り立ちまでの教育予定と、質問できる担当者を確認させてください。

条件の食い違いを確認する場合:

面接では夜勤開始は研修後と伺いましたが、来月から夜勤に入る予定と聞きました。労働条件通知書と今後の勤務予定を確認させてください。

退職の意思が固まっている場合:

試用期間中ではありますが、今後の勤務継続が難しいと判断し、退職を決めました。雇用契約と就業規則を確認のうえ、退職希望日を〇月〇日として手続きを相談させてください。

「向いていない気がします」だけでは引き止めの話になりやすいため、退職の意思と希望日を分けて伝えるのがポイントです。

次の職場で同じ失敗を防ぐ確認項目

  • 教育不足が原因なら、同行期間と独り立ちの判断者
  • 人間関係が原因なら、質問相手と新人面談の頻度
  • 夜勤が原因なら、開始時期、回数、人員配置、明け翌日の勤務
  • 条件相違が原因なら、求人票・面接・労働条件通知書の照合
  • 身体的負担が原因なら、介助方法、福祉用具、配置転換の可能性

PR|次の職場で同じミスマッチを繰り返したくない方へ

介護職の求人票チェックリスト、職場見学チェックリスト、内定承諾前チェックリストで、今回の退職理由を次の確認項目に変えてください。複数の求人や転職支援を比べる場合は、介護転職サービスの選び方・比較ポイントも参考になります。

面接では、短期離職を隠すより、「入職後に分かった条件の違い」と「次は何を確認するか」を簡潔に伝えるほうが、判断に一貫性が出ます。詳しい伝え方は、人間関係を退職理由として伝える方法も参考にしてください。

まとめ

介護職を試用期間中に辞めたいと感じたら、慣れの問題、労働条件の食い違い、安全や尊厳に関わる問題を分けてください。

相談後に具体的な改善策と期限が示されるなら、短期間だけ様子を見る選択肢があります。条件相違やハラスメントが放置され、心身や利用者さんの安全に影響しているなら、試用期間の終了まで無理に耐える必要はありません。

退職すると決めたら無断欠勤にはせず、契約書類を確認して意思を明確に伝えます。そして、今回の違和感を次の求人で確認する質問へ変えることが、同じミスマッチを防ぐ一歩になります。