介護業界では、介護職はもちろんのこと様々な職種の方が活躍しています。
そして一括りに介護職と言っても、様々な資格や経験をもった介護職の方が活躍しているのが介護施設。
その様々な経験や資格を持っている介護職と他職種がうまく連携し合う事ができて、本来は介護現場がうまく回ると言えます。
しかしながら、こうした職種や資格、経験により相手に対しての思い込みや決めつけが強く、連携に支障をきたしてしまうようなケースも少なくありません。
今回はこうした同僚を見下す職員についての記事を書いてみます。
「介護士」VS「看護師」
まず介護施設内で昔からよく嫌煙の仲だと言われるのが、この「介護士」VS「看護師」
本来、介護士も看護師もそれぞれの分野での専門職であり、どちらが上でどちらが下という構図はありません。
しかしながら「看護師」が「介護士」を見下すという場面や、「介護士」が「看護師のくせに」と看護師としての働きぶりに不満を掲げる事も少なくありません。
また資格について「看護師」が業務独占資格である点や「給与」「資格取得難易度」が高い故に「看護師」の方が立場が上だとする考え方が一部で存在しています。
ただし本来はこの別の役割が求められる2職種が比較される事自体がおかしいのです。
介護士と看護師を違いを説明するならば、「介護士は利用者さんの日常生活内全体における専門家」「看護師は日常の中でも医療分野に特化した専門家」と言えば良いでしょうか。
言い換えれば、専門職の中でもさらに「介護士はゼネラリスト(オールラウンダー)」であり、「看護師はスペシャリスト」というところです。
一般の企業においても、キャリアアップの過程でゼネラリストとスペシャリストが分かれるケースは少なくありません。
そして、そこでいちいち「どららが上だ下だ」いうようなか職種の違いで揉めるようなケースはほぼありません。
当然です。それぞれの目的や立ち位置が違うわけですから。
もし未だに「介護士」と「看護師」を比較し、「上だ下だ」と言う人がいるのであれば、この議論自体がいかに不毛だと言うことをわかってもらいたいですね。
介護福祉士による過度な見下し行為
また介護職同士でも、過度な見下し行為が耐えません。
「介護福祉士」を持っている介護士が「介護福祉士」を持っていない介護士を馬鹿にしたり、見下したりという例は少なくありません。
また自分は「介護福祉士」を持っているという事を過度に自負しエリート風を吹かせたり、横柄な態度をとったりというケースも存在します。
こうした過度な「介護福祉士」ブランドを振りかざす人にまず言いたい事は、「あなたがエラいかどうか」「仕事ができるかどうか」は介護福祉士をもっているというだけは測れないということです。
現場にいれば分かると思いますが、「介護福祉士」を取得していなくとも、職場で責任感を持ちしっかと適切な介護業務を熟す方はたくさんいらっしゃいます。
そしてその一方で「介護福祉士」を取得している方でも、日常の仕事ぶりや介護内容に問題がある介護職の方も多々いらっしゃいます。
もちろん一定の学習と経験を重ねた結果としての「介護福祉士」という資格ですので、資格を持たない介護士と比較して、介護の知識や適切な対応ができる傾向にある事は間違いありません。
ただしこれもあくまでも傾向に過ぎ、それぞれが皆が皆ではないということです。
この傾向をすべての事として、資格の有無だけで同僚を見下すような行為は間違っても止めてもらいたいですし、それがどれだけ視野や器の狭い行為であるのかもわかってもらいたいところです。
経験年数が豊富な介護職の見下し行為
またこうした見下しや決めつけは、「資格」という切り口だけに限りません。
例えば、「10年の経験がある介護職」が「3年の経験しかない介護職」に対して、自分より能力が低いと決めつけ、介護の方法について一切の意見を認めないというケース等もあります。
確かに介護は経験が大事な仕事です。
ただしその一方で柔軟な思考や対応が求められるのも介護現場の特徴です。
それにも関わらず10年という経験だけを振りかざし、10年間自分が進めてきた介護方法しか受け入れることしかできないのであれば、そこに成長の余地はありません。
資格同様に経験年数についても、過度にこだわるのではなく、時には自分より経験の浅い職員に対しても意見を仰いだり、過度に見下さないという事が自分の成長はもちろん現場の円滑な業務に繋がるのは言うまでもありません。
最後に
ここまで書いてきたように職員間での連携が重要な介護業界において、職種や経験、資格に対しての決めつけにより、適切な関係が築かれていないというケースも少なくありません。
もちろん介護士として仕事を進める上で、自己成長の為に資格を取得したり、経験年数を重ねる事自体は基本的にプラス要素にしか成り得ません。
ただしそこで身につけた、資格や経験におごりを見せ、相手を見下したり、決めつけた対応しかできないのであれば、その資格や経験はもはや弊害でしかないということです。
最終的に大事な事は、こうした様々な職員との連携が求められる中での「柔軟性」かもしれません。
学び経験する事自体は、私自身も非常に大事なことだと思っています。
ただしそれを振りかざさず、フラットなコミュニケーションや考え方に繋げる事ができなければ、弊害に成り得るという事はわかってもらいたいと思います。
【おまけ】
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