介護施設での実に多くの職場では人手不足問題を抱えています。
ただ同じ介護現場での人手問題でも、管理職側と現場側ではギャップがあるという事をお気づきでしょうか?
私自身、コンサルの立場で支援させていただく場面で、現場介護士の求めている必要介護士数と、施設管理職の考えているいる必要介護士数に大きなギャップがあることを痛感させられます。
「介護士の退職発生」あれ人員補充は?
人員不足についての認識ギャップが生まれるきっかけとして多くあるのが、「介護士の退職発生時」です。
「介護士の退職者発生」
→人員募集をするもすぐには人が集まらず
→その間、介護士は必死に現場を回す
→それを見た管理職が、「あれこの人数でも現場は回るな!」
→いつの間にか採用がストップ
「人員不足のギャップが発生」
こうした負のスパイラルで生まれる不幸なギャップが現場に多く存在します。
「現場介護士」と「管理職」の思考の違い
また管理職と現場介護士の間ではどうしても思考に違いが生じます。
程度の差はありますが、これはどの介護施設でもあると言えるのではないでしょうか。
管理職の思考
■配置基準を満たした上で、最低限の人数で回したい
■介護士や利用者個々の状態よりも数字上の配置基準を囚われがち
■基本的に現場の主張は、わがままだと思っている
現場介護士の思考
■大変な現場と対峙しており、人員配置の妥協は死活問題
■「できる事」「できない事」の線引ができず、過度な人員配置を求めることも
■基本的に、管理職は現場の大変さを理解していないと思っている
大事な事は落とし所
そもそも担っている役割や業務そのものが違うわけですので、完全に価値観がマッチする事というのは難しいのかもしれません。
でもだからこそ大事なことは、双方とも理解をする為に歩み寄ること。
さらに、管理職と一般職という関係性で言うならば、管理職側がまず現場に紳士に対峙して歩み寄る必要があるのは、言うまでもありません。
だからこそ、「介護士の退職が発生しても、回ってそうだから大丈夫」等という安直な考えが危険な発想だと言うのは言うまでもありません。
絶対数としての介護士不足は別問題
思考の違いからのギャップについて上では書きました。
ただし、そもそもの話としては思考や価値観のギャップを縮める事ができたとしても、世の中の介護士数そのものが足りていないというのは、紛れもない事実です。
そのため、どのようにして業務の効率化を図るのかという目線は避けては通れません。
そして業務の無駄が省かれ効率化の図られている職場であるほど、人は集まります。
今後はますます、現実を直視した「業務内容」や「やるべき事」を考えていくことが必要なのは言うまでもありません。
最後に
介護士の人員配置における、現場と管理職の認識ギャップを皮切りに記事を書いてきましたがいかがでしょうか。
現場の人員配置について、管理職がもう少し真剣に考えていく必要があるのは当然。
ただし同時に現場もただ人が足りないと嘆くだけでなく、どのように人員配置問題に取り組むのかを考える必要があります。
嫌でもこれか10年程かけて介護士不足が加速します。
生き残れる介護施設になるには、それ相応の準備や管理職を始めたとした職場環境への関心が必要だと言えるでしょう。
※最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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