労働条件

【元転職コンサルが教える裏ワザ】介護士の派遣時給が1,300円→2,000円にUP

介護士の給与問題。聞き飽きましたよね。

みなさんも、もう少し給与が上がればなぁ…といつも自問自答されているのではないでしょうか。

そんな中、「派遣で働いたら時給上がったよ!」というような声も耳にしたことがある方も多いと思います。

事実、給与アップを目指して派遣で働いてみるというのは非常に有効な手段です。

今回は、その派遣をうまく活用しながら給与UPをする為の裏ワザについて、元転職コンサルの目線でブログを書いてみたいと思います。

そもそも派遣時給が高い理由

まず大前提として、介護士のパート(アルバイト)の時給より、派遣社員の時給が高いという事を皆さんはご存知でしょうか?

そして当然、派遣時給が高いのには、もちろん理由があります。

よく「派遣で働くメリット・デメリット」等という謳い文句を見ますが、ここでは細かいことは割愛して、最も大事なデメリットのみ取り上げます。

そのデメリットというのが、「派遣社員には雇用の安定性が無い」という事です。

最近は、耳にすることが少なくなりましたが「派遣切り」という言葉を聞かれたことがあるでしょう。

派遣社員の場合、正社員等のような無期雇用ではなく、有期雇用となります。具体的には限られた雇用期間で契約を結び、都度その期間を満了・更新をしていくという流れになります。

そのため1年、2年先同じ職場で勤務できる保証がありません。結果、「雇用が安定しない」「キャリアアップを考えづらい」等のデメリットが上げられます。ただ、その代わりに高い時給が支払われるというのが派遣です。

ただこれはあくまでも一般的な派遣での話です。

でも実は介護業界での派遣となるとこれが少し違ってきます。では何が違うのか?(もちろん法律上は何ら違いはありません。)

介護業界はご存知の通り、慢性的な人手不足です。そのため、今の状況下で派遣介護士を契約期間で満了させるような介護施設というのはほとんどありません。

実際、契約満了の9割近くが介護施設ではなく、介護士側からの希望終了です。

そうした実態を考える、今の介護業界では過度に雇用不安について考える必要もないかもしれませんね。

派遣時給の設定方法

それでは派遣時給UPの前に、基本的に派遣のお金の流れについて簡単に書いておきます。

①派遣会社と介護施設の間で「派遣請求時給」が確定します。
②その「派遣請求時給」から派遣会社が「マージン(利益)」を差し引きし、介護士への「派遣支払時給」が確定します。
③最終的に、介護士への給与は派遣会社から支払われます。

プラスαですが参考情報として派遣時給の相場を公開します。(あくまでも私の知りうる範囲という事になります)

(参考)首都圏における現在の介護派遣相場 

■派遣請求時給:2,000円~2,500円程度
■派遣支払時給:1,300円~1,600円程度
■派遣マージン:20%~30%程度

(その他地域)
■関東圏:首都圏の8~9割掛け
■他中核都市:首都圏の7~8割掛け
■その他:首都圏の6~7割掛け
※マージン比率は同程度

結構具体的な数字を出してしまいましたが・・・
これが介護業界の派遣相場です。ただ繰り返しますがあくまでもこれは相場感であって最終的には就業先や派遣会社に委ねられますのでご注意ください。

ただ間違いなく言えるのは、社員やパートより派遣が高時給であることは間違いないと言えます。

派遣時給を2,000円以上にする方法

それでは肝心の時給を2,000円以上にする方法です。方法と言っても基本的には交渉術という形になります。

■時給アップの4つのポイント
①希望時給は遠慮せず、しっかり伝える
②提案時給には必ず奥行きがある
③複数の派遣会社で比較する

④交代枠を狙う

詳しく説明していきます。

①希望時給は遠慮せずしっかり希望時給を伝える(登録時)
通常、派遣会社にWeb登録すると、電話(メール)や面談という形で、担当のコンサルタントから希望条件(希望時給)のヒアリングを受けます。
この時に、遠慮せずに欲しい時給を伝え、時給に妥協したくない事を伝えるというのが肝です。
大事なのは、「この求職者(介護士)は時給希望を叶えないと、自分の派遣会社から働いてくれない」という事をしっかり認識させる事です。
派遣会社も「時給希望が低い求職者に高い時給の求人を提案したくない」のです。逆に時給希望が高いと伝える事で、派遣会社がもっているとっておきの高時給求人に出会える可能性が上がります。

②提案時給には必ず奥行きがある(求人案内時)
次に具体的な求人案内を受けるときのポイントです。
基本的に求人の案内を受ける際には派遣会社から「今回のこの求人、○○さんであれば時給1,400円になります」等と時給の説明があります。
この時に「もう少し上がりませんか?」と悩んでいる口ぶりで伝えてください。
基本的に派遣会社は余裕を持って給与提示をして、求職者(介護士)の出方を見ています。
そこでしっかり交渉しておくことが意外と簡単に100円~200円くらいの時給は上がります。派遣の時給は、直接雇用の正社員やパートの給与規定のようにガチガチに決まっているわけではありませんので、十分に相談の余地があるという事です。

③複数の派遣会社で比較する
これも常套手段ではありますが、基本的に派遣会社には複数登録する事をオススメします。
派遣会社事に取り扱っている求人は8割方一緒なのですが、肝心の時給設定は派遣会社ごとに違います。
その為、情報の収集手段として複数の派遣会社に登録しておくことにメリットがあります。
そして何より、近年の介護士不足は派遣会社であっても同様で、派遣会社同士でも求職者(介護士)の奪い合いが熾烈になっています。
そのため、具体的に話が進む過程で、別の派遣会社でも検討している事を伝える事で、時給を釣り上げる事が可能になります。
特に職場見学等に行って、後はこちらから返事をするだけというタイミング等であれば、派遣会社も必死です。
ここでも100円程度の時給UPは可能です。

④交代枠を狙う
これは完全に番外編になるのですが、派遣会社は当然数多くの派遣スタッフ(介護士)を抱えています。

そうするとトラブルの1つ2つは必ず起きます。
みなさんの職場でも派遣スタッフが急に来なくなったなんて事もあると思います。
そうなると介護現場は大混乱ですし、派遣会社も介護施設から責め立てれます。
「早急に次の人を派遣してくれないなら、取引を辞めさせてもらいます」なんて介護施設から言われる事も日常茶飯事。
そうなれば、派遣会社も自社の利益にばかり目を向けていられず、特別時給を設定してすぐに勤務してもらえるスタッフ(介護士)を探します。
離職中の方であれば、「すぐにでも勤務できるので、時給の高い介護施設をお願いします」と言っておけば、こうした特別時給が設定された所謂非公開時給の求人にも巡り会えるかもしれません。

最後に

派遣の時給UPのポイントについて少しはイメージを持っていただくことはできましたでしょうか?

派遣会社に交渉したりする事に対して気が引ける方もいるかもしれませんが、相談にのってもらったり逆にお願いをできるのが派遣のメリットです。

心配しなくても、皆さんが派遣スタッフとして頑張って働けば、派遣会社さんもしっかりと利益を上げる事ができますので(笑

また今すぐに転職できない場合であっても、求人情報収集の為に派遣会社の話を聞いてみるのありだと思います。

「介護士の給与がなかなか上がらないのであれば、自ら派遣会社とタッグを組んで上げてもらう。」そんな発想も必要かもしれませんね。

最後に業界で人気の高いオススメの派遣会社を紹介しておきますので、話をきかないことにはわからないかと思いますが参考までにどうぞ

 

【オススメの派遣・紹介会社】
※当然ですが、全て無料登録ですのでお気軽にご利用ください。

■きらケア(レバレジーズキャリア)
高時給と言えば「きらケア」といっても良いくらい、高時給求人に特化した介護派遣会社です。
ここをメインにしながら、他の派遣会社の話も聞くというスタンスの方が多いのが特徴です。

■介護ワーク(セントメディア)
東証一部上場のウィルグルーブの介護特化人材会社です。
派遣だけでなく、転職にも力を入れている会社ですので、派遣と転職の両側面から情報を集められるのが特徴です。

セントメディア 介護士人材紹介サービス

 

■メドフィット(ゲンテンリンクス)
会社の規模は上の2つよりも小さいですが、医療福祉分野専門の転職会社で、コンサルタントの経験が豊富なところがウリです。
小規模ならではのオリジナル求人もあります合わせて登録しておいても良いかもしれません。

 

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