こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
みなさん、採用面接は「好きですか?」
この質問に「好きです!」と答えるそこのあなた、ツワモノです(笑
私の経験上、介護士の7割~8割程度の方が、採用面接は「嫌い」もしくは「苦手」です。
そして、採用面接が苦手だと考えている人に限って、「採用面接は自分が選考される場」だという意識を強くもっています。
でも今の介護業界では、そうした考え方を持つ必要はありません。
採用面接とは「介護施設が介護士を選考する場」であるのと同時に、「介護士自身が介護施設を選考する為の場」でもあります。
介護業界では、職場によっての良し悪しに大きな差があります。
だからこそ良い転職にする為には、「選ばれる」と同時に「選ぶ」という目線を持つことが非常に重要です。
その上で、面接時の5つの見極めポイントについてまとめてみたいと思います。
面接時間たったの「10分」で即採用決定!!
採用面接に行って、10分で面接終了。
「ぜひうちの介護施設に来て下さい!」
「たった10分で」と思われる方も多いとかもしれませんが、実は今の介護業界ではそんな採用面接が多く存在します。
緊張して採用面接に行き、その場で内定までもらえるとついつい舞い上がって「お世話になります!」と内定承諾をしてしまいそうなものです。
でもこのパターン実は要注意です。
もちろん採用面接の時間については、一概に短ければダメで、長ければ良いというものではありません。
ただそれでも「あなた自身が採用担当者だったらどうでしょうか?」という目線で考えてください。
自身の職場環境について「少しでも良い介護士に来てもらいたい」「少しでも良い職場環境にしていきたい」そんな思いがあれば「応募者の介護士がどんな人なのか」と知りたいと思うでしょうし、見極めようとするでしょう。
採用面接10分程度で終えてしまうのは…
・人を選ぶ余裕さえないような人手不足の状況なのか?
・介護士を誰でも良いと思っているのではないか?
・現場を良くしたいと思っていないんじゃないか? 等々
こうした様々なことが想像できてしまいます。
介護の現場は、現場の管理者や介護士で決まります。
そんな大事なものに費やす時間がたった10分だということが、現場への意識として現れてしまっているのかもしれません。
もちろん時間は目安です、重要なのは中身ですけどね。
大事な事は10分で面接を終え、その場で内定をもらえたとしても、その場の勢いだけでよく考えもしないで「お世話になります!」とは言わないことです。
介護施設(法人)の紹介が一切無い面接
また面接担当者自体が「選ばれる」という意識を一切持っていないパターンも多くあります。
採用面接ですので、面接官が応募者に多くの質問をするのは当然の光景でしょう。
でも一方で「自分たちの紹介を一切しない面接」についても要注意です。
・面接官自身が自身の名前や立場を一切名乗らない
・施設の状況(利用者数、職員数、特徴等)の説明が一切ない
・就業条件(給与・勤務時間等)の説明が一切ない
・具体的な方針や内容の説明が一切ない
こうした類のものは、入社後のギャップが取りざたされる介護業界においては、「マナー」だと言っても良いレベルのものかもしれません。
そして本来、入社前後のギャップを無くすというのは、応募者である介護士側はもちろん採用する施設側にとっても非常に大事な事のはずです。
それを蔑ろにして、「自分たちの事を知ってもらう」というスタンスがあまりにも欠落しているパターンは要注意です。
「質問はありますか?」と聞かれない
また採用面接の定番ではありますが、終盤ともなれば「最後に何かご質問はありますか?」のセリフで面接が締められる事は多いと思います。
いわゆる入社前後のギャップを埋める為の最終確認ですね。
それにも関わらず、そんな一言さえ無い採用面接が意外に多く存在します。
そもそも応募者からの質問を受け付ける目的には、「わざわざ足を運んでくれた応募者への報い」や「応募者の就業への不安を拭う」といった側面があると思います。
応募者(言い換えれば未来の自施設の介護士候補)を大事にして目線を合わせようとすれば本来自然とでてくるセリフだと思います。
この質問の有無が応募者に対してのスタンス、さらには職員に対してのスタンスとして現れているかもしれませんので要注意ですね。
職場見学をさせてもらえない
また面接内容とは少し違った部分にはなりますが、入居系の施設に面接に行くと、施設側から職場見学と称してフロアの様子を見学させてくれるケースが多いと思います。
ちなみに、見学は施設側から案内がなくても応募者側から、必ず依頼してくださいね。
一度の見学で見える範疇というのは当然限られていますが、「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、職場を事前に見学して入社したケースか否かで比較すると、見学を実施した場合の方が圧倒的に早期リタイア率が低いです。
当然といえば当然ですが、自分が毎日勤務する空間が「どのような雰囲気なのか?」「働いている人・利用者さんの様子はどうか?」見学だけで判断するのは時期尚早とは言え、見学の有無が職場に対してのイメージや理解度の差となり現れるかと思います。
ただその一方で、稀にではありますが「施設内は利用者様のプライベート空間ですので、見学はお断りしています」と見学を拒否されるケースがありますが、こうした施設には少し注意をした方が良いかもしれません。
「利用者のプライベート空間」というのはもちろん事実ですし、それはその通りだと思います。
ただその一方で、応募者(介護士)に「自分達の職場の事を理解して入社してもらいたい」という考えを持っていれば、見学の必要性についても容易に理解できそうなものですけれどね。
この辺りに入社後の「利用者>>>職員」というような構図が見え隠れし、入社しても介護士の自己犠牲が求められるリスク等に気がいってしまいます。
利用者の事を考えるのはサービス業として当然の思考だと思います。
ただし介護士が職場雰囲気さえ知らず入社し、「イメージと違った」と早期退社が続くようなことがあれば、最終的に利用者にもネガティブな影響を与えます。
また見学と言っても、施設の隅から隅まで見せる必要はないので、事前に利用者さん(家族)からも理解を得た上で最低限の見学は、実施してもらいたいものですね。
こうした配慮一つできないのであれば働き手目線で言うと不安が残ると言わざるを得ないですし、個人的にはおすすめできません。
もちろん急なトラブル対応中等、イレギュラー時は別ですけれどね。
見学時の介護士に違和感があれば要注意
そして施設の見極めで一番大事にしてもらいたい事は、やはり職場見学から感じられた雰囲気です。
せっかく見学の時間をもらったからには、しっかり施設の雰囲気を感じ取ってください。
そして中でもよく見てもらいたいのが働く介護士の表情や動きです。
利用者さんの様子を見て、業務内容や必要なケアを把握することも大事ですが、それ以上に職員さんの表情に要注目です!!
「仕事は何をするかではなく、誰とするか」とはよく言ったもので、人間関係の問題が取りざたされる介護現場だからこそ、「どんな介護士がどんな雰囲気で働いているのか」を見ておく事は非常に重要です。
普通は外部から見学の方が来れば、少しくらい忙しくても「挨拶」や「笑顔」を頑張って試みようとするものです。
ただ現場での忙しさに忙殺されていたり、もともとの人間性に問題のあるような方であれば見学者なんてそっちのけで、余裕なく介護士は走り回っています。
あまり細かい部分に目を向けて「前の職場とは〇〇が違う」という事を見るのでなく、単純に介護士の挨拶や表情等から得られる全体の雰囲気を大事にしてください。
細かい部分はさておき、「ここの空気感は良くない」と感じる時はやはり何かあると思った方が良いです(苦笑
最終的には個人の感性に委ねられる部分だと思いますが、この見学で見える「雰囲気」は転職活動において必ず大事にしてもらいたいところです。
職場を見て「自分が働いて姿がイメージできるか?」「ここで働いてみたいと思えるか?」そうした事が職場選びにおける最重要ポイントになると思います。
「介護施設での採用面接」5つの見極めチェックポイントのまとめ
いかがでしたでしょうか?ありきたりな内容になってしまったかもしれませんが、もし就職・転職活動中の方にご覧いただき、面接・見学時の参考になるような事があれば幸いです。
細かい事も書きましたが、ポイントは限られています。
①「自分たちよがりの面接」をする職場は要注意
②入社後のギャップに目を向けず「職員の入社をゴール」にしている職場は要注意
面接の場は、施設(法人)側と応募した介護士双方が「職場にあった人なのか?」「自分にあった職場なのか?」を確認し合う場です。
面接での対応が、入社してからの自分たちの対応にも跳ね返ってくると思って良いと思います。
だからこその繰り返しですが、「応募者の気持ち」や「入社後のギャップを防ぐ」そんな思いで面接を実施してくれる職場どうかについてはしっかり見極めて下さい。
最終的には「自分の感覚」を信じるしかないですけれどね。
そしてここで書いた要注意ポイントはあくまでも「要注意」であるだけで、全てがダメな訳ではありません。
その時、その時の場面や法人としても考えは様々です。
最終的には自分なりのポイントで職場を見極める、納得感を持つことが大事です。
この記事はその為のヒントに過ぎません。
入社前の納得感の高さが転職への満足感や入社後のや努力や前向きさにも繋がります。
就職・転職という転機であるからこそ、しっかりと見極め自分にあった職場に巡り合えることを願います。
最後に、
どうしても「良い職場にめぐり逢いたい」「できる限り事前に情報収集をしたい」そんな方は紹介会社で情報収集するのもありです。
参考にご覧ください。
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