転職

【転職は情報が命】介護業界の高い離職率の原因はもしかして。。。

もはや「離職率が高い」というのは当然の事と浸透してしまいつつある介護業界。

その理由については、一般的に「待遇面」「人間関係」「激務」等々、就業先の問題点が挙げられます。

それはもちろん事実。

でもその一方で高い離職率の裏には「転職活動の方法にも問題があるのでは?」と私自身よく考えさせられます。

今回はその点について少々ブログを書いてみたいと思います。

介護業界で「王道の転職手段」と言えば?

まず介護業界で勤務されるの皆さんは、転職手段と言えば何をイメージされますか?

気になりTwitterで「転職時の手段」についてアンケートを実施してみました。

まず一番人気は「ハローワーク」。シェア39%と頭一つ抜けていますね。やはりハローワークの人気は根強い。

続いて、「民間求人サイト」が23%、「知人、その他」が22%と同程度で続いています。

私自身かつて転職コンサルの仕事をしていましたが、その頃と比較すると少しづつ「民間の求人サイト」「人材紹介(派遣)会社」の割合が増加しているように見受けられますが、それでも「ハローワーク」「知人、その他」が高い水準を保っている点は変わっていません。

介護業界と他業界の違い

では介護業界の転職市場では人気No1の「ハローワーク」。

でもこれを「ホワイトカラー」と呼ばれる、いわゆるサラリーマンの方等と比較すると大きく結果が異なってきます。

まず一般的なサラリーマンは「ハローワーク」ではなく、「民間の転職サイト」(紙媒体含む)や「人材紹介(派遣)会社」を主要な転職手段として利用をしています。

それはなぜなのか?

答えは簡単です。「民間の転職サイト」(紙媒体含む)や「人材紹介(派遣)会社」の方が求人量や求人の詳細情報まで把握できる傾向にあるからです。

意外にゆっくり考える事は無いかもしれませんが、転職活動において「こんなはずじゃなかったのに・・・」を防ぐためには「情報」が非常に大切です。

もちろん最終的には入社してみないと判断はつきません。

ただし事前の情報が多いに越したことがないのは間違いないと言えるでしょう。

では介護業界では、なぜ「ハローワーク」が人気なのか?

これも答えは簡単で、介護業界の求人情報は「ハローワーク」にたくさん「掲載されていた」からです。

ただしここでのポイントは「掲載されていた」という過去形になっている点です。

この部分について少し説明します。

「転職」=「ハローワーク」は古い?

実際、数年前まで介護業界の求人と言えば「ハローワーク」に情報が集約されていました。

ところが最近では「求人情報」=「ハローワーク」がNo1というものは、崩壊しています。

理由は簡単で、介護業界専門の転職サイト(媒体)や紹介会社・派遣会社が急激に増加傾向にある為です。

これだけ介護施設が増え、介護士不足が叫ばれ、今後の益々需要の高い業界となれば当然のことかも知れません。

そして民間が介護の転職市場に参入した結果、ハローワークを上回る求人情報が民間の転職サイトや紹介(派遣)会社に集まるようになりました。

こうした結果、転職希望者もハローワークから民間のサイト(媒体)や紹介(派遣)会社を利用するようになりつつあります。

採用担当者の方ならお分かりになると思いますが、「今の介護業界(特に都心部)ではハローワークに求人を出しても応募者はほとんど来ない」という事が既に業界の当たり前として定着しつつあります。

また介護施設から求人の依頼を受けたハローワークも「自分たちでは、転職市場をうまく活性化できない」という判断からハローワークの求人情報を民間の人材紹介会社に共有するという制度までできているのが現状です。

このように少しづつ求人情報は「民間の転職サイト・紹介会社>ハローワーク」との流れに変わりつつあります。

ハローワークか民間媒体・紹介会社どっちが良い?

なぜハローワークは伸びないのに民間の媒体は伸びるのか。

これが正に公的機関と民間の違いです。

良くも悪くもハローワークはお役所仕事です。

求人の依頼や転職の相談を受けたとしても、転職の成立に対して何ら責任をおいません。

その点民間の企業となれば、介護施設側から費用をもらい転職の手伝いをするわけですので、明確に成果が求められます。

成果を出すために情報収集はもちろんですし、誤った情報やミスマッチで転職希望者や介護施設からの信頼を失うような事があれば悪評が立ち事業として成立しません。

それだけ今の介護業界での転職市場は、民間の媒体や紹介会社・派遣会社等の情報収集方法が多様化しています。

しかしそれでもアンケートの結果のように、介護業界の転職手法のメインが「ハローワーク」利用である点に、介護業界の転職者が「情報収集をするすべを知らない」または「情報収集しようとせず転職している」事がうかがえます。

今の介護業界は、求人を選ぶことができる時代です。

それにも関わらず、介護業界で転職する多くの人がその恩恵を受ける事無く、情報が足りないまま転職先を決定している可能性高いという事です。

こうした転職活動に対してのスタンスも介護業界の離職率の高さの一端を担ってしまっているのではと私は考えています。

最後に

ここまで書いてきたように介護業界において、転職情報はハローワーク以上に民間企業に情報集約がされつつあります。

転職の成功において情報は非常に大事です。特にバランスよく情報を収集するという事が重要になってきます。

ハローワークを使ったとしても、他のより情報量や詳細情報が獲得できるツール(民間のサイト、媒体、紹介会社等)をうまく併用する事が大事だということです。

そして転職活動において大事なことは、「しっかり自分で情報収集して、検討、納得した結果の転職である事」だったりします。

なんとなく調べて、なんとなく決めた転職先は、なんとなくの理由で退職してしまいがちです。

転職のハードルが過度に低い介護業界だからこそ、この点はもう少し慎重になって良いのではないかと思います。

それでも最終的な実態や相性は入社してからでなければわかりませんし、情報収集で全てがいくなんて事はあり得ません。

ただしその転職プロセスの重要性について、もう少し介護業界に浸透することができれば、離職率上昇を防ぐことができ、おかしな職場で働く介護士さんを減らす事ができるのではないかというのが私なりの見解です。

 

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【おまけ2】
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