こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
私は、新卒で介護業界に飛び込み11年間介護現場や管理職を経験してきました。
その後、転職コンサルに5年間従事し、現在は介護コンサルをする傍ら、介護現場で介護士としても現場のお手伝いをさせていただいています。
そんな元転職コンサルでもある私、ごろにぃがオススメしている転職サイト(エージェント)が、しろくま介護ナビです。
「ホワイトな介護現場の求人のみをピックアップする」をテーマに「しろくま」と命名され、新聞にも取り上げられる程の転職サイトです。
それでは早速本題です。
今回は先日Tweetをした以下の内容について、様々なご意見をいただきましたので少し掘り下げて記事を書いてみたいと思います。
介護士をしてるからと言って、必ずしもお年寄りが好きじゃなくても良い。
またお年寄りが好きでも、つい瞬間的にイラっとする事はあると思う。でも
「あのババはマジでウザい」
「あいつ消えたら良いのに」等仕事中にこんな愚痴しか出てこないようならお互い不幸なだけ。
即刻介護士辞めようか。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) August 13, 2019
介護士は、愚痴を言ってはならないのか?
まずこのTweetには対しては既に様々な意見をいただきました。
- 介護士は愚痴を言ってはいけないのか?
- 愚痴の1つ2つなけりゃ、やってられない
- 介護士にだって感情はあるのに…
ただ、こうしたご意見をいただいた方には、私の意図がうまく伝えられなかったのかもしれません。
先に私の考えを整理すると「介護士たるもの愚痴を言ってはならない」等とは考えていません。
むしろ余程、人間のできた人でも無い限り、利用者さんとの関わり中で、苛立ちを覚えたり、感情的になったりという事を抑える事は不可能だと思っています。
それこそ私自身もそこまでできた人間ではありませんので、利用者の立ち振舞に対して苛立ちを覚える事もあります。
そしてそうした感情の発散先として、同僚や家族、友人に愚痴を発する事は、過度に責任感を持ち、こうした感情を溜め込むよりも健全かもしれません。
むしろ大半の介護士は愚痴なくして務まらない
そして上のTweetでも書いたとおり、介護士としてのバックボーンにも決して一括にできるような基準があるわけではないと思います。
- 特別に高齢者が好きなわけではない
- 特別に人の支援をしたいという思いがあるわけじゃない
- なんとなく介護士になった
このように介護に対して、様々な背景やモチベーションを持ち合わせた介護士の方が多くいます。
何なら私自身も大きなモチベーションを持って介護に飛び込んだ身ではありません。
介護に対して、モチベーションを働かせる事ができるのであれば、それに越した事はありませんが、こうした状況自体はいたって普通の事だと思います。
それこそ一般企業でサラリーマンをしている方が特別に「絶対サラリーマンになりたかった」というモチベーションでなくとも務まるのと同義です。
ようは「仕事としての介護士を選んだ」という事だと思います。
ただし介護士も人間です。
仕事とは言え、利用者さんから予期せぬ無理難題を押し付けられたり、暴力や暴言を押し付けられたりする中で「何でこんな目に遭わないといけないのか」「腹が立つ」といった感情が自然と湧き出るものです。
こうした感情を「どのように」「どんなタイミングで」「どんな頻度で」表現するかは個人差があるにしても、こうした感情が芽生えることや愚痴を吐くこと、不満のはけ口を求める事は大半の介護士にとって必要な事だと思います。
「愚痴しか出ない」と「はけ口が必要」は別もの
ただし、Tweetに書いたような
- 「あのババはマジでウザい」
- 「あいつ消えたら良いのに」等
仕事中に「常に」こんな感情しか芽生えないのであれば「その職場で働き続ける事は健全なのか?」について考え直す必要があるかと思います。
繰り返しますが、一時的な感情として愚痴が生じる事は防ぎ用の無いことであり、ある種健全で理解に足りる事です。
ただしこれが常時の感情となれば話は変わってきます。
常時こうしたストレスに駆り立てられる事で、愚痴や不満が膨らみ過ぎて、過剰にネガティブな空気があふれる介護士や職場をたまに見受けます。
要は日常が不満や愚痴で溢れすぎる事で、本来許容できていたような事にまで不満が膨らむという事です。
こうなると完全に負のスパイラルであり、いくら利用者さんの前での対応を取り繕おうとも綻びが生まれてしまうものです。
そして何より、介護士個人としても精神衛生的に健全とは言い難い状況です。
結局は個人の価値観の部分にはなりますが、もし自身の日常が仕事のせいで愚痴で溢れ、ネガティブに働くのであれば、前向きな意味で別の環境に身を置くという事を個人的にはオススメしたいと思います。