現場リアル

「入浴介助」は介護士の戦場と化す

「入浴介助」ってきついんですよね…

「入浴介助」といえば、いわゆる「食事介助」「排泄介助」と並んだ3大介助の一つとされています。

当然3大介助のいずれもが、介護士の仕事と切っても切れないものですし、大変かつ的確な対応が求められる介助ではあります。

その中でも「入浴介助」は、利用者さんの身体の清潔を保ち、感染症予防等の上では欠かせないもので。

ただし同時に介護士にとって、肉体的にも精神的にも負担の大きな業務です。

今回はこの「入浴介助」について、記事を書いてみたいと思います。

「入浴してもらう事」がスタートライン

入浴介助の大変さと言えば、介助業務そのものに目を向けられがちですが、実際のところ「入浴してもらうまで」に苦労するような場面も少なくありません。

いわゆる利用者さんの「入浴拒否」です。

「体力の低下を理由に入浴が面倒になるケース」や「介護施設のタイミングで、入浴を促される事へのストレス」、「裸になる事が嫌」「単純にお風呂が嫌い」等々、利用者山によっても実に様々です。

特に認知症の方で、入浴についての概念がネガティブなものとして一度インプットされて「入浴したくないスイッチ」が入ってしまうと、入浴までの誘導は実に難しいものです。

「入浴」を促す為のポイント

「入浴」といえば、どのお年寄りも楽しみにされているというイメージを持たれているかもしれませんが、上記等の理由で、多くの介護施設には、1人や2人は入浴拒否を示される方がいらっしゃるものです。

そうした入浴拒否の利用者さんに対して、介護士側は入浴を進めないといけないというプレッシャー等から、ついつい「強制口調」等にになってしまいがちです。

ただし一度利用者さんが拒否反応の強めてしまうと、完全に手を付けられなくなってしまう事も多いため、丁寧に「入浴意欲」を沸かせるような声掛けが最も大事です。

①入浴に興味を引いてもらう
まずは入浴に興味を持ってもらわなければ話になりません。
「今日は一番風呂ですよ!」「温泉に入りましょうか」等のように、利用者さんの興味を引きそうな言葉を付け加えながら、工夫する事も必要です。

②入浴の気持ち良さを思い出してもらう
お風呂の写真見たり、タオルやせっけんを持つと入浴の気持ち良さを思い出されるような場面もあります。
また、あえて何も言わずにお風呂場に案内し、湯気の立っている湯船を見せる事が効果的な場面もあります。
足浴や手浴といった部分浴や室内での洗髪等、段階的に気持ち良さを思い出してもらうことも有効です。

③利用者さん「個別キーワード」を見つける
普段なかなか入浴してくれない利用者さんでも「明日は〇〇さんが来られるのでキレイにしましょう」「お風呂ご一緒させてください!」等のように利用者さんにとって入浴への意欲が湧くキーワードが隠れていることも少なくありません。

「入浴介助」は事故リスクMAX

また利用者さんにようやく入浴をする気になってもらっても「入浴介助」は、事故リスクが盛りだくさんです。

①入浴前後「温度差」には要注意
特に冬場では、入浴前のヒートショックが起きやすくなります。
介護士の感覚での「まぁ大丈夫か」が利用者の大きな体調変化に繋がってしまいかねません。
入浴前は浴室と脱衣所を温めておくことも必要でしょう。

②滑りやすく「転倒事故リスク」は倍増
また地面が濡れており、滑りやすい入浴介助では転倒リスクが通常の倍以上になります。
1人で複数人の利用者さんのケアをする事もありますが、特に移動時には、通常の介助時以上に神経質になる必要があります。

③目を離せば死亡事故につながることも
また入浴中は、一歩間違うと死亡事故に繋がってしまいかねません。
ついつい長湯を望まれる利用者さんの言葉を聞きすぎるが故にぼせてしまう。
座位保持が安定しないしない利用者さんにも関わらずちょっと目を離してしまっい、利用者さんが傾き溺れてしまうということまで。

「入浴介助」介護士の疲労も果てしない

また「入浴介助」は、介護士にとって「事故リスクが高い」という精神的なストレスである事に加え、肉体的にも負担が非常に大きな戦場業務と化します。

複数名の利用者さんの入浴介助を立て続けに行うと、それこそサウナでスポーツをしているような疲労感に見舞われます。

浴室での暑さだけでなく、利用者さんに合わせて脱衣所の温度も保たれていますので、涼む瞬間なしにひたすら汗を流しながらの業務になることも少なくありません。

たまに「入浴介助後は体重が減る」という介護士がいますが、これは意外に大げさな話でもなく、環境によってはそれくらい大きな負担がのしかかります。

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また稀ではありますが、一部の男性利用者さんには入浴介助中にセクハラと取れる言動や振る舞いが見られる事があります。 

そうした場合は、屈することなくしっかりと「止めて下さい」と言う事が大事ですし、職場でそうした事があるのであれば、御本人にはしっかりと指摘をして、介助担当を見直す等の対応は必須です。 

残念ながら一部ではありますが、そうした心ない利用者さんがいるのも事実です。

最後に

入浴介助についての記事、いかがでしたでしょうか。

記事内でも書いたとおり、精神的にも肉体的にも負担の大きな入浴介助。

「入浴介助」と聞いて、ネガティブなイメージをもつ介護士は少なくありません。

ただし、その一方で利用者さんによっては、入浴後に「本当に気持ち良さそうな表情」を見せてくださいます。

そうした利用者さんの表情を見て、「何とか頑張っています」という介護士さんも多いのではないでしょうか?

最後に、

介護施設によっては、入浴介助を非常に少人数で回している場面を目にします。

事故リスクが高く、介護士の負担も大きな入浴介助だからこそ、もう少しその当たりの体制が見直される事を願わずにはいられません。

 

※最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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