介護士が自分の仕事を「ビジネス」と捉えると楽しむ余裕が生まれる
こんにちは「介護コンサルをしながら、現役介護士を両立」がモットーのごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
よく介護の仕事と言えば
「奉仕の精神で」
「利用者さんの為に」
「やりがいを持って」
といった言葉が飛び交います。
確かに「サービスを受ける利用者さんの為に」という発想は、介護士としての仕事の根幹だと思いますし、非常に重要な事です。
また実際介護の仕事を通じて「やりがい」を得られる事も多くあります。
だからこそ、こうした言葉を一概に否定するつもりは毛頭ありません。
ただし私もいくつかの介護施設で働き、また見せていただく中で感じる事は、こうした「思い」や「あるべき」更に言えば「きれい事」を過度に押し付けようとする風潮が介護業界にはあるという事です。
ただ私自身は、こうしたあるべき論を全面に押し出さずとも仕事として割り切って関わる方が、結果的に介護士も仕事を楽しめ、利用者さんの為にもなるのではないかと考えています。
今回は、こうした過度な押しつけをしなくとも「介護の仕事を楽しめる」「介護の仕事にやりがいを感じられる」という事について書いていきたいと思います。
きれい事は採用面接から始まっている
先日、私の転職コンサル時代の経験について以下のような、Tweetをしました。
この「あなたにとって介護士とは?」という質問。
まさ究極の質問ですね。
でもこの質問に対して「仕事です」と答える事がNGの介護施設が、実は未だに意外に多くあります。
採用する側の思いとしてはこうです。
・介護士の仕事にやりがいを感じられない介護士はダメだ
・介護士をする以上「利用者さんの為に」という奉仕の精神が必要だ
こうした思いが根底にあったりするものです。
だからこそこうした介護施設での面接の正解例はこのようなものです。
・利用者さんの笑顔が見れて非常にやりがいのある仕事です
・人の役に立てるという事に誇りが持てます
確かにこうした境地で仕事に取り組めれば、仕事にやりがいを感じられるでしょうし、ポジティブに介護の仕事に取り取り組めるかも知れません。
ただしこうした価値観をハナから持つことができる介護士はあくまでも一部です。
大事なことは、ハナからそうした素敵な思いを掲げることでなく、結果としてそのような余裕が生み出せるかどうかです。
ビジネスとしての割り切りが介護士の余裕を生む
私が介護士がビジネスとして仕事を割り切る事が大事だと思う理由は、1つです。
「介護士の余裕を生む」という事です。
上でも書いた通り、ハナから「利用者さんの為に」「介護士の仕事が楽しい」と心から感じられる介護士であれば良いのかも知れませんが、多くの介護士はそうはいきません。
だからこそ大事な事は、まずはビジネスとして介護士の仕事に取り組むという事です。
①ビジネスとして割り切って介護士の仕事に取り組む
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②できる事、できない事、やるべき事、やらべきでない事がフラットに切り分けられる
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③介護士に余裕が生まれる
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④その余裕が利用者さんへのサービスに還元される
このように入り口で介護士に過度な理想やきれい事を押し付けない事で、介護士に余裕が生まれ、結果利用者さんのサービスに還元されるというのが一番のあるべき形です。
介護士にとっても良い。利用者さんにとっても良い。一番の形だと私は考えています。
これが入り口から過度なきれい毎やあるべき論で固められてしまうとそうはいきません。
①「利用者さんの為に」「やりがいをもって」と高い意識が先走る
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②できる、できないではなく、「やりたい事」「利用者さんが求める事」が優先されるようになる
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③過重労働が多くなり、介護士から余裕が失われる
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④自己犠牲を前向きに捉えられる介護士しか残らず、結果的に介護現場は混乱
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⑤仕事を楽しむ余裕は以ての外、利用者さんにもサービス劣化の影響が及ぶ
このように入り口で「あるべき」や「理想」ばかりを追求し過ぎると、結果的に介護士はもちろん利用者さんにとってもデメリットの大きなものになりかねません。
もちろん、全てが全てこのようにフロー通りに単純に運ぶものではありませんが、やはりこういった発想には危険がつきものだと思います。
最後に
いかがでしょうか、皆さんの回りでも「キレイ事」や「あるべき論」が何よりも優先されてしまい、介護士が疲弊するというような例は少なくないと思います。
介護業界には様々な介護士が存在していますし、皆が皆、自己犠牲をいとわない、奉仕の延長線上のモチベーションで仕事をしている介護士ばかりではありません。
だからこそこうした個人の価値観に依存せずに、良いサービスを提供するには結局ビジネスとして割り切って介護士に仕事をしてもらうという事が大事なのではないでしょうか?
間違っても、「手を抜け」「気持ちを込めるな」等と言っているわけではありません。
何度も言う通り、できる事とできない事、やるべき事とやるべきでない事をしっかりと切り分けようとすることこそ、今の介護業界に大事な事だと思います。
仕事として割り切る事で土台を固める。
その固めた土台を持って利用者さんにサービスを提供する。
それが介護士の余裕を生み、良いサービスに繋がる。
こうした考え方が必要なのではないかと思います。
「介護士が自分の仕事を「ビジネス」と捉えると楽しむ余裕が生まれる」を読む前に押さえたいこと
この記事のテーマは、単に正解を一つ選べば終わる話ではありません。介護の仕事は、施設の種類、利用者さんの状態、職員配置、地域、雇用契約によって事情が変わります。まずは記事内の情報を自分の職場や希望条件に照らし合わせ、確認できる事実と、自分の感じ方・考え方を分けて整理してみてください。
特に介護の仕事・キャリアに関する判断では、見出しや口コミの印象だけで決めないことが大切です。給与なら手当や賞与の支給条件、勤務なら休憩や残業の扱い、職場なら相談ルートと記録の残り方まで見ると、入職後・勤務後の「思っていたのと違う」を減らしやすくなります。
判断するときに確認したい4つの視点
1. まず「何が起きているか」を具体化する
「大変」「合わない」「条件が悪い」と感じたら、いつ、どこで、誰が、何をしたのかを書き出します。抽象的な不満を具体的な場面に変えると、改善できることと、環境を変えた方がよいことの境目が見えやすくなります。メモには個人情報や利用者さんを特定できる内容を残さず、職場のルールに従ってください。
2. 希望と最低条件を分ける
希望条件を全部満たす求人や職場がすぐ見つかるとは限りません。「できれば欲しい条件」と「これを下回ると続けられない条件」を分けておくと、比較するときに迷いにくくなります。勤務地、月給、夜勤回数、休日、残業、仕事内容、教育体制などを紙やメモに並べ、優先順位をつけてみましょう。
3. 公式情報と現場の確認を分ける
公式サイトや求人票は制度・募集条件を確認する材料、職場見学や面接は実際の雰囲気や運用を確認する機会です。どちらか一方だけで判断せず、同じ項目を両方で確認します。回答が曖昧な項目は、入職前に「誰に、いつ、どの書面で確認したか」を残しておくと安心です。
4. すぐに決めず、比較できる形にする
不安が強いと、目の前の提案や一つの口コミに引っ張られます。候補を二つ以上並べ、メリットだけでなく注意点も同じ表に書きます。比較の結果、今の職場を続ける判断になっても問題ありません。情報を集めて自分で決められる状態を作ることが、この記事のテーマを活かす一番の方法です。
今日から使える確認メモ
- 気になった出来事・条件を具体的な言葉にする
- 自分が譲れない条件を3つまでに絞る
- 公式情報と、現場で聞いた回答を分けて記録する
- 不明点は「いつまでに誰へ確認するか」を決める
- 一人で抱えず、信頼できる上司・同僚・相談窓口に相談する
よくある迷いへの答え
Q. すぐに転職・退職・応募を決めた方がいいですか?
危険や体調への影響がある場合は安全を優先して相談してください。それ以外は、必要な条件を整理し、求人票や雇用条件通知書を確認してから判断しても遅くありません。登録や相談と、応募・入職の決定は別の段階です。提案を断る場合も、自分の条件に合わない理由を短く伝えれば十分です。
Q. 口コミと自分の印象が違う場合はどうしますか?
口コミは参考材料の一つで、投稿時期や個人の経験によって内容が変わります。複数の情報源を見て、現在の公式条件、見学時の印象、担当者の説明が一致しているかを確認しましょう。判断できない点は、応募前に質問として残しておくのがおすすめです。
Q. この記事を読んだ後に何から始めればいいですか?
まずは自分の状況を3行で書き、次に確認したい条件を一つだけ決めてください。情報を集めるだけでも、希望が整理され、相談や比較がしやすくなります。介護業界の転職エージェントの仕組みも、次の確認項目を整理するための材料としてご利用ください。
まとめ:判断材料を増やして、自分のペースで決める
「介護士が自分の仕事を「ビジネス」と捉えると楽しむ余裕が生まれる」のような悩みは、我慢するか、すぐに環境を変えるかの二択に見えがちです。しかし、事実を整理し、条件を比較し、必要な確認を重ねることで、選択肢は増やせます。施設や雇用条件によって異なる部分は、公式情報と職場への確認を優先してください。
関連するチェック項目を整理したい方は、介護業界の転職エージェントの仕組みもあわせてご覧ください。広告・紹介サービスを利用する場合も、条件を確認し、納得してから次の行動へ進むことをおすすめします。
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