労働条件

【介護現場のシフト】こんな兆候には要注意!!

こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。

介護士不足がもはや当然の事として浸透してしまっている介護業界。

ただし一つ一つの介護現場に目を向けると、急に介護士不足が慢性化する訳ではなく、実際は各介護現場の水面下で「危険な兆候」がじわりじわりと現れ、時間を掛けて現場を崩壊に導くというケースが大半です。

先日もそんな「危険な兆候」について、少しTwitterに投稿してみました。

多くの共感やその他の危険兆候の例まで、多くの介護現場の声をいただくことができました。

今回は、そうした介護現場のシフトにおける「危険な兆候」について、ブログで少し掘り下げてみます。

危険な兆候①「日勤が無くなる」

これは「早出」「日勤」「遅出」と本来は3パターン以上のシフトのある職場で起きます。

元々「日勤」というシフトがあったにも関わらず「気付けば無くなっていた」という経験をされた事がある方も多いのではないでしょうか。

◆「日勤が無くなる」までの流れ

①介護士不足で、シフト表が埋められない

②でも残業は強制できない

③少なくとも「早出」「遅出」は物理的に削れない

④「最悪、早出と遅出が頑張れば、日勤は無しで行けるんじゃない?」
※「早出」「遅出」は「日勤」と重なるので、カバーができるという発想

⑤とりあず「今月だけ日勤を削ろう」が気付けば常態化

こうした苦肉の策として「日勤」が無くなるケースは少なくありません。

そして一度このパターンでシフト組みをしてしまうと、よほど介護士の採用環境が好転しない限り、日勤は返ってきません。

また実際のところ、仕事量が減るわけではないので、気付けば「残業が増える」「疲弊する」「サービス内容を劣化する」等々が起きてしまいます。

「日勤が無くなる」は、まず要注意ですね。

危険な兆候②「早出の残業が当たり前になる」

これは簡単に言えば、「残業が増える」という事になります。

ただしここのポイントは「単純に残業が多い」ではなく、「特定のシフトのみ残業が当たり前として浸透する」というものです。

そしてその多くが「早出」で起きます。

早出残業が当たり前になるまでの流れ

◆「早出の残業が当たり前になる」までの流れ

①介護士不足で、「日中に仕事の終わる早出」は帰りづらい空気になる

②早出介護士への「ちょっと手伝って」が繰り返され、残業が増加傾向になる

③いつの間にか、周囲の「早出介護士は残業が当然」が浸透する

④早出介護士は「鼻はから残業ありきで出勤」するようになる 

友人との会話でも、気付けば下記のようなコミュニケーションを取りがちです。

友人:「明日早出なの?じゃ仕事終わりに会おうよ?」

介護士:「ごめん、早出の時は、基本は残業だから遅れるかも」

友人:「早出の意味ないね…というか、むしろ損だね(苦笑)」

このような会話が自然ものとして成立してしまっている介護現場は要注意です。

残業が早出に限ったものでなくなる

また傾向として「早出残業」がスタートのきっかけになる事が多いだけで、その他のシフトパータンでも常に同様のリスクが存在します。

◆その他の介護士不足からの残業シフトパターン

①「早出から遅出までの通し勤務…」
早出から1時間程度ならまだしも、「早出の7時から遅出の20時まで」というような12時間の通し勤務なんていう例もあります。

②「夜勤明けからの入浴介助…」
また一番キツイのが夜勤明けからの残業。夜勤明けに「ちょっと入浴介助手伝って」からの計20時間勤務等となれば、目に涙です。

③「遅出は1時間前出勤…」
残業は勤務後に限ったことではありません。「本来11時からの遅出勤務あるにも関わらず、遅出は1時間前倒しの10時出勤が当たり前」等という例もあります。

危険な兆候③「管理者の現場勤務が当然になる」

また介護士不足の現場では「管理者自らが介護現場のシフトに入っている」というケースも珍しい事ではなくなりつつあります。

これが常態化してしまうという事は、管理者業務が滞ることになり介護現場にとっても良いこととは言えません。

管理者の現場勤務が当然になるまでの流れ

◆「管理者の現場勤務が当然になる」までの流れ

①人手が足りず、「管理者が手伝うね」と現場に手を出す

②手が足りない現場も「お願い」が増える

③気付けば1人工分として、業務をする事が日常なる

④最終的に、介護士のシフトに管理者の名前が… 

最初は、「現場の事も理解でてきてちょうど良い」等といったメリットもあるかもしれません。

ただし当然管理者には、管理者としての仕事があります。

「緊急対応」や「業者対応」等、「常に介護現場にいるわけでない管理者が現場にいるものとしてシフトが組まれては、ちょっとしたトラブルの度に介護現場は大混乱です。」

そして何より管理者には本来、管理者としての運営面を考えるという大事な仕事があります。

管理者が現場にどっぷり浸かり過ぎて、冷静に全体を見る事ができておらず、トラブルが多発するような例も少なくありません。

管理者に限った話でもなくなる

またこうした「本来別のメイン業務のある職員が介護士業務にどっぷり浸かる」という例は「管理者」に限った話しではありません。

◆介護士不足で介護業務がメイン業務に成りがちな職種

①生活相談員

②ケアマネジャー

③その他リハビリ職 等

こうした本来は介護業務以外にメインの業務を抱えているはずの職種の同僚が気付けば介護業務にどっぷり浸かっているというケースも少なくありません。

このように、本来の目的と違った人員配置や業務内容となってしまうという事は、本来行うべきことが行えていないという事を意味します。

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最終的には介護士が疲弊し現場が崩壊する

ここまで、3つの危険予兆について記事を書いてきましたがいかがでしょうか。

こうした予兆に当てはまる介護現場は、少なくないというのが今の介護業界です。

さらに本当に怖いのは、こうした「予兆が組み合わさる事で現場が崩壊してしまう」という事です。

最初のうちは「みんなで助け合う」というスタンスで乗り切れる事も多いでしょう。

ただし、身体は嘘を付きません。

こうした本来定められている働き方から大きく逸脱するような勤務形態は介護現場で働く職員に大きな負担を強いてきます。

そしてその結果が、よく言われる「余裕の無い介護現場=ストレスが多く、人間関係に課題を持つ介護現場」です。

そうなってしまう前に手をうつことで逃げ切ることが一番大事なことです。

予兆を予兆で刈り取るために、「現場のシフトが何とか回っているOK」ではなく、危機感を持って採用強化、定着強化に勤しむのが運営側の責任となります。

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その上で、「予兆どころではない…」という介護現場でお勤めの方は別のキャリアについて検討する事も必要です。

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