こんにちは「介護コンサルをしながら、現役介護士を両立」がモットーのごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
突然ですが、
みなさんの職場には「無資格」で活躍している介護士さんはいらっしゃいますか?
意外の多くの方が
「いますよ!」or「いましたよ!」
と返答されるのではないでしょうか。
実はそれだけ多くの無資格介護士が介護現場では活躍していらっしゃいます。
でも中には
「無資格介護士」に対するネガティブなイメージ
「無資格介護士」を悪とする風潮
が一部で巻き起こっているのも事実です。
今回はそんな様々なイメージを持たれている「無資格介護士」について、私なりの考えを記事を書いてみたいと思います。
「無資格介護士」を色眼鏡で見る同僚の存在
そもそも話
「資格の有無なんて関係ないよ」という介護士さんは世の中にたくさんいます。
でも残念ながら、上でも書いた通り「資格の有無」が気になって仕方ない介護士の方も一部では存在します。
無資格の人が介護現場に入ってきたら
「無資格のくせに」
「やる気あるの?」
と様々な色眼鏡で関わる人がいる。でもその人は少なくとも無資格でOKだと言われ入社しただけで、何の罪もない。
有資格、無資格で語る前にその人自身をみてあげて欲しい。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) May 9, 2019
こちらは先日のTweetです。
このように職場の「無資格介護士」に対して非常にネガティブなイメージを持ち、
色眼鏡で関わる介護士
そして邪険に扱われる無資格介護士
がいるもの事実です。
・無資格のくせに「介護士」を名乗らないで欲しい
・資格を取らないなんて、やる気がないとしか思えない
・無資格の介護士には仕事を任せられない
実際私自身もこのような感情や立ち振舞いをしている介護士を見ることがあります。
それこそ「自分は介護士福祉士を持っている」と無資格の介護士に対してマウントをとろうとする介護士までいる始末です。
でもよく考えて下さい。
「無資格の介護士」は、「無資格として採用」されているわけです。
法人が無資格で良いと認めているものに対して、同僚や上司が「無資格者だから」と色眼鏡で見たり、攻撃的に関わる事は非常にナンセンスです。
「無資格介護士」を卑下してしまう理由
ではなぜ、このように無資格の介護士を卑下してしまう介護士がいるのかについて考えてみたいと思います。
資格を保持している事へのプライド
まず「無資格者」を卑下する事の理由の一つには、資格へのプライドというものがあるのではないでしょうか。
例えば、介護業界で「介護福祉士」の資格を取得しようとすると、それなりに多くのものが求められます。
・介護士としての「経験」や「専門知識」
・その為の「お金」と「時間」
多くの人が、こうして一定のプロセスを経て資格を取得しています。
それだけに無資格の同僚が同じ「介護士」を名乗る事に違和感や嫉妬心を感じてしまうのではないでしょうか。
また、こうした「プロセスを経ていない介護士に自分と同じ介護ができるとは思えない」という自身の経験や学習への自信もあるのだと思います。
これまで出会った「無資格介護士」と重ねてしまう
またこうした「有資格者」と「無資格者」という区切りが、現場での「有資格」「無資格」のよりイメージを先行させやすくしてしまいます。
①同僚が早期退職した場合
・資格保持者だと ➡「よくある事」として気にならない
・無資格者だと ➡「無資格は我慢が足りない」
②同僚が失敗した場合
・資格保持者 ➡「気をつけてね」とフォロー
・無資格者 ➡「無資格者だから仕事ができない」
これらのように、前提に「有資格者」と「無資格者」という無意識の区分けされてしまっているが故に、同じネガティブな事象でも「無資格者」の事象に対しては「無資格だから」だという記憶の残り方がしてしまいがちです。
こうした背景もあり、有資格者自身も知らず知らずのうちに、無資格者にネガティブなイメージを刷り込んでしまっています。
「無資格介護士」は仕事ができないのか?
では、実際に「無資格介護士」には仕事ができない人が多いのか?についても考えてみたいと思います。
これについては、私の経験則になってしまいますが…。
まず結論からいくと
「無資格の介護士だから仕事ができない」という事は一切ない
というのが私なりの結論です。
むしろどちらかというと大事なのは「経験」です。
ただし、これも経験があれば良いと必ずしも言い切れるものではありません。
・「有資格者」よりも仕事ができる「無資格者」はザラに存在
・「5年経験者」よりも仕事ができる「1年経験者」もザラに存在
結局は、資格の有無ではなく「その介護士次第」だという事になります。
※もちろん経験年数を重ねれば重ねる程、有資格者の割合が増えますので、経験豊富な無資格者の割合は少なくなりますので、そうしたものも一部影響してはいます。
「無資格介護士」に対して思う事
上でも書いた通り、結論として「無資格だから」「有資格だから」という事で気にする事自体に意味がありません。
だからこそ、今無資格の介護士として活躍する同僚や部下に対して「資格取得」を強要する必要ありません。
ただし「今後も長く介護現場で介護士として働きたい」という思いがあるのであれば、介護士の取得しておく事を個人的にはオススメします。
・給与に「資格手当」が付く
・処遇改善も「資格者」に手厚くなる事が予想される
・利用者さんやその家族、同僚に対して安心材料になる
資格による決めつけに意味はありませんが、資格保持がこのように実利に影響がでたり、表面的な安心材料に繋がるのは事実です。
だからこそ、どうせなら資格を取得しておいても損は無いのでは?と私は考えています。
でもその上で最後にもう一度だけ、
「無資格の介護士だから仕事ができない、能力が低い」という事は一切ありません
逆に「無資格だから」「無資格のくせに」等という発言をしていると、偏見の強い人なんだと誤解を招くだけです。
あくまでも資格じゃなくて、人ですからね。