こんにちは「介護コンサルをしながら、現役介護士を両立」がモットーのごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
介護士不足に悩む介護業界での退職問題は死活問題。
それだけに介護士が「退職する」「退職しない」に敏感な介護施設が多いのは当然です。
でも問題は「退職する」「退職しない」だけではありません。
いざ退職の意思を固めても、「なかなか辞めれない」「辞めさせてくれない」という問題。
更には「退職決定後の職場から受ける嫌がらせ」の問題。
せっかく退職を決めたにも関わらず、そうした「嫌がらせ」に頭を抱える介護士も少なくありません。
今回は、この「退職時に行われる介護士への嫌がらせ」について、掘り下げて考えてみたいと思います。
退職する介護士に行われる「嫌がらせ」とは?
冒頭に書きましたが、せっかく「退職の意思」を伝えて「いざ次の職場へ」と思っても、そんな介護士の足を引っ張る介護施設がたまにあります。
いわゆる退職する介護士に嫌がらせを行う介護施設です。
その具体的事例をいくつか挙げてみます。
退職する介護士への人格否定
最もよくあるのが、退職する「介護士への労い」ではなく「退職の否定」更には「人格の否定」を行うというものです。
・「君は他の介護施設に行っても通用しないよ」と言う余計なお世話
・「この大変な時に辞めるなんて裏切り者だ」と言う自分勝手な言い分
・「辞めるのなんてダタの逃げだよ」と言う価値観の押し付け
これらのように、介護士自身が自ら決めた「退職」という選択に対して「否定的な発言」を浴びせてくる介護施設の管理者や上司は少なくありません。
本来なら「今までありがとう」と労いの言葉を掛けられて然るべき場面。
そんなシーンでのこうした勝手な言動は、正直理解出来かねますが、ある意味こうした事言われる事で「やっぱり辞めて良かった職場だ」と正しい退職を確認できるかも知れませんね。
退職する介護士への「待遇面」での嫌がらせ
また退職が決まった途端に「待遇面での嫌がらせ」をしてくるような職場も少なからず存在します。
・本来もらえるはずの賞与が払われない
・雇用形態が「正社員」→「パート」に変えられる
・何故か給与が下がる
・有給を使わせてくれない
これらのように、退職が決定した途端に「嫌がらせ」と言わんばかりの待遇悪化を打ち出している介護施設も存在します。
そもそもこれら関しては、完全に労働基準法に抵触するレベルの悪質なものです。
それでも「もう辞めることが決まっているから」と事を荒げようとはせず、泣き寝入りする介護士も少なくないというのが実態です。
退職する介護士への「業務面」での嫌がらせ
そして私が転職コンサルをしていた時代にも、何度も相談を受けた「退職確定後の業務面での嫌がらせ」についてです。
・上司や同僚に「裏切り者」としていじめられる
・明らかにハードな仕事ばかり押し付けられるようになる
・みんなが嫌がる早番等のシフトが急増する
これらのように、退職がが決まった途端に完全に手のひらを返して、退職者を攻撃してくる介護施設が存在します。
私自身も初めて相談を受けた事は「えっ、ホント?」信じられませんでしたが、事実このような最低な介護施設が存在します。
「退職する介護士への嫌がらせ」が行われる理由
このように退職する介護士に対しての嫌がらせは業界内でも大きな問題です。
ではなぜこのように「退職を申し出た介護士」や「退職者が決まった介護士」に対して、ひどい仕打ちが行われるのかについても掘り下げて考えてみます。
感情的になりやすい上司や同僚
まず一番の原因は、感情的になりやすい上司や同僚があまりにも多いという事です。
・一緒に頑張ってきた部下や同僚がいなくなる「寂しさ」
・せっかく教育したのにという「悔しさ」
・残った介護士の事を考えていないという「怒り」 等々
確かに部下や同僚が退職するとなった場合に、残された側にネガティブな感情が生まれてしまう事が多くありますし、それ自体を否定する事はできません。
ただし、通常はそのネガティブな感情に対して、あくまでも「辞めるという判断は当事者がする事」だという前提の元、そうした思いは消化されます。
それが、精神的に幼かったり、感情的になりやすい上司や同僚に囲まれていると、そうしたネガティブな感情を嫌がらせという形で表されてしまういます。
結局は残された側の自分勝手な都合
このように感情的に成りやすい上司や同僚が周囲にいることが、嫌がらせのきっかけになるわけですが、それらも結局なところは、残された側の自分勝手な都合でしかありません。
でもたまにこうした嫌がらせの対応を受けて、退職が決まっている介護士自身が自身の退職についてネガティブな感情を持ってしまう事があります。
・自分が辞める事で残された上司や同僚に迷惑を掛けて申し訳ない
・自分は自分勝手な事をしているんじゃないか
・やっぱり退職するのを辞めようかな
このように辞める介護士自身が、自身の判断に対して自信が持てなくなる事もあります。
ただし勘違いしないでください。
言うまでもなく
「退職する介護士に一切の非はありません」
お世話になった上司や仲間であったとしても、自分が退職すると決めたのであれば、残された側の自分勝手な都合にまで気を配る必要はありません。
上司のため、仲間の為ではなく、まずは自分の為に仕事をしないといけないですからね。
嫌がらせにあった時に取るべき対応
これらのように退職する介護士に対して行われる嫌がらせですが「万が一こうした被害にあった場合にどうすべきか?」についても掘り下げて書いてみます。
「もう最後だから」と諦めない
万が一こうした被害にあったとしても、一番大事な事は「もう最後だから」諦めない事です。
・最後だから穏便に終わらせたい
・我慢すれば、退職が目の前だから我慢する 等々
このようにして、ひどい目にあったとしても「退職日がくるのカウントダウンして耐える」という選択をとる介護士が少なくありません。
でもそれでは、残された上司達の思うがままです。
繰り返しになりますが「そもそも転職は当事者の自由であり、辞める側に一切の非はありません」
むしろ辞めるからこそ、後先考える必要ないと考えても良いかもしれません。
待遇に不利益が講じられているのであれば、真っ向から戦えば良いですし、遠慮なく労働局にも相談しましょう。
上司は「辞める介護士だから何もしても良い」くらいに思っていたりするものです。
遠慮する必要は全くありませんし、泣き寝入りする必要ももちろんありません。
無理なら即刻辞めるべき
そして、そうした自体に陥って、もうダメだと思ったら「即刻やめましょう」
最後の最後に職場からの嫌がらせに頭を抱えて「体調を崩す」「毎日悩む」という目にあう必要など全くありません。
万が一こうした「嫌がらせに遭遇し、改善の余地もない」という自体に陥れば、退職日度外視で即刻退職する事を考えるべきです。
繰り返しますが、就職も転職も自分自身の為にするものです。
自分自身に危害が及んでいる中で勤務を継続する必要は全くありません。
退職する介護士への「嫌がらせ」についてのまとめ
いかがでしょうか、最後までお読みいただきありがとうございます。
もちろん「退職を申し出たからと言って、このような嫌がらせを行う介護施設ばかりではありません。
むしろ普通に「今までありがとう!次の職場でも頑張ってね!」と送り出してくれる介護施設が大半です。
それでもこの記事にあるような、劣悪な介護施設が一部で存在する事もまた事実です。
万が一そうした事態に遭遇した場合、記事内でも書いている通り屈っする必要はありませ。
何より自分の事を一番に考えて下さい。
繰り返しの通り、仕事は自分の為にするものです。
お世話になった職場なのであれば、感謝の気持ちを伝える事も大事でしょう。
でもお世話になった職場最後にこのような仕打ちをする職場であったなら、感謝等二の次で自分の事を考えて下さい。
当然残された上司や介護士の勝手な思いに振り回される必要もありません。
最後に
万が一こうした劣悪な目にあった介護士の方がいるのであれば、ご紹介しておきたい転職サイト(転職エージェント)がありますので、参考までにご確認ください。
「ホワイトな介護施設しか紹介しない」として新聞にも取り上げてられている介護専門の求人会社
・残業が少ない有休が取得できるというホワイト事業所に特化
・職場の内部情報をしっかり把握できている事が強み
・入社後の万が一のトラブルにも相談に乗ってもらえる
・介護業界での年間利用人数は2万人以上で満足度96%という高評価
※もちろん登録も利用も無料ですので、興味のある方は情報収集にもどうぞ