こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
私は、新卒からこれまで約15年の間に「介護現場」→「現場管理職」→「転職コンサル」と経験を重ね、現在は介護コンサル会社に所属しながら、介護士として現場のお手伝いもさせていただいています。
このブログでは、そんな私自身の経験や考えについて、個人的な見解として発信させていただいています。
ちなみにそんな元転職コンサルでもある私、ごろにぃがオススメしている転職サイト(エージェント)が、しろくま介護ナビです。
「ホワイトな介護現場の求人のみをピックアップする」をテーマに「しろくま」と命名され、新聞にも取り上げられる程の転職サイトです。
ブラックと言われる介護業界に一石を投じるサポート方法で、私自身も自信をもってご紹介しています。ぜひご参考に。
突然ですが、
- 「みなさんは転職の経験はありますか?」
- 「転職経験のある方は、何度転職の経験がありますか?」
というのも、最近の介護業界では、ジョブホッパーと言われる「転職を繰り返す」介護士の方が多く、業界でも問題になる事が少なくありません。
一方で、終身雇用という考え方が薄れつつある今の世の中で、効果的な転職先はそこら中に転がっているのも事実。
それでも「あまりにも転職回数が多いと採用場面において不利になる」というのは紛れもない事実。
だからこそ、そんな転職に揺れる際によくある質問は
- 「転職はしない方が良いのか?」
- 「就職で不利になるのは、転職何回目からなのか?」
今回はこの介護士の転職にすいて「回数」を軸に、掘り下げて考えてみたいと思います。
現役介護士の「平均転職回数は2回~3回」
まず現役で介護現場で活躍する方がの転職回数について、Twitterでアンケートを実施しましたので、こちらをご覧ください。
【介護士の転職回数について】
・同一法人でずっと働いていても「思考が偏る」という意見
・職歴が多すぎても「我慢が足りない」という意見実に様々ですが、実際に介護業界にお勤めの皆さんは何箇所の介護法人で勤務経験がありますか?
是非参考にしたいので教えてください。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) April 30, 2019
Q現役介護士の転職回数(累計、勤務先法人数)は?
- 1法人(38%)
- 2~3法人(42%)
- 4~5法人(14%)
- 6法人以上(6%)
※有効回答数:現役介護士511名
この結果からわかる通り、転職歴の荒い人が多いと言われる介護業界においても、80%もの介護士が3法人(転職回数2回)以下という事になります。
ちなみに平均すると転職回数は、2~3回(勤務法人3~4法人)という事になります。
正直なところ「思いのほか転職回数は少ないんだな…」というのが個人的な感想です。
ただし、本アンケートは「介護士として職歴に特化していない」「年齢層は加味していない」等の前提条件はありますので、あくまでも参考指標としての結果である事はご承知おきください。
転職回数が4回を超えるとマズイ?
では転職回数が平均の2回~3回を上回り「4回以上の転職をしている介護士は転職において、不利になるのか?」についても合わせて考えます。
「定着しない介護士」のレッテルを貼られるリスク
まず採用面接時の面接官目線で考えた時の応募者の評価基準はざっくり書き出すと以下のようなものになります。
- 戦力になるか(能力はあるか)
- 価値観は合いそうか
- 人間性に問題はないか
本当にざっくりで恐縮ですが、正直面接で計れる事と言ってたかが知れています。
こうした表面的な評価に留まるというのが正直なところです。
ただし同時にここに書き出したような評価基準については、「定着して長く働いてくれる」という大前提の話があってこそです。
当たり前の話ですが、「どれだけ能力の高い介護士であっても」「どれだけ価値観がマッチしていても」当の本人が職場に定着せず、すぐに辞めてしまうようでは、元も子もありません。
こうした意味では「定着してくれるか否か」は、書き出し採用基準の前提条件としての最も重要な指標となり得ます。
特に人手不足に悩む介護現場では、「優秀な介護士」を採用する以上に「定着してくれる介護士」を採用する事の方が大事なポイントになる事も珍しくはありません。
そしてその「定着」を見極める上で最も参考となる指標が「転職回数」です。
だからこそ転職回数の多さは「定着しない介護士としてのレッテルを貼られる要因」になり得るという事を十分に認識しておく必要があります。
繰り返しになりますが、介護現場の採用における最重要項目である「定着」について、ネガティブ印象を持たれる事がプラスに働く事はまず無いと思って良いでしょう。
一方で転職回数を重視する介護施設は減少傾向
「転職回数の多さが定着しない介護士のレッテルと貼りとなり得る」と上記に書いたばかりですが、一方でこうした転職回数がネガティブに働く傾向は薄まりつつあるというのも事実です。
- 一つの法人で働く事の価値は、失われつつある
- 採用担当者自身が当たり前に転職を経験している時代
- そもそも介護士が足りない中で、転職回数だけで、不採用にする余裕がない
こうした時代背景から、転職回数に対して敏感な介護施設は減少傾向にあるというのも、今の介護業界の採用の特徴でもあります。
そうした意味では、必要以上に「転職回数」というものだけに敏感になる必要も無いのかもしれません。
そうした意味では「転職回数の多さはデメリットになり得るという事を理解しつつも、現状が転職すべきタイミング・職場なのであれば、回数に拘らずチャレンジするべき」という事で良いのではないでしょうか?
転職が良い職場に繋がるとは限らない
また余談ですが、そもそもの転職回数を気にする前に「転職」が必ずしも成功に繋がるとは限らないという事を理解しておく事も重要です。
転職する事は悪い事じゃないけど、転職したからと言ってもっと良い職場に出会えるかは別の話。
雇われでいる以上、100%良いと言える職場に出会えるのはごく稀。
これを理解し、我慢せず転職を繰り返すと結局自分の首を絞める。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) May 4, 2019
Tweet内でも書いたように、100%自分にマッチするの転職先に出会う事は非常に難しい事です。
たまにその事を理解せずに、理想だけを追いすぎる方を目にします。
理想は大事ですが、理想に振り回され気づけば転職回数ばかりが増え、転職先の選択肢が狭まり、結果劣悪な環境での勤務を強いられているようなケースも珍しくはありません。
転職回数の多い介護士の転職活動
ここまで書いたように、転職回数はどうでも良いものとは言えないまでも。過度に敏感になるものでもありません。
ただし、冒頭にも触れたとおり転職回数の多い介護士は、「直ぐに辞めてしまう定着しない介護士」としてのレッテルが貼られるリスクを常に持っている事になります。
だからこそできるだけ、そうしたレッテルについては取り除いておく必要があります。
逆にそれができなければ「介護士を選ぶ介護施設=働きやすい介護施設」には出会い辛くなります。
大事なことは転職の背景
まず転職活動で一番に伝えておく必要のある事は「転職の背景」です。
たま転職背景について、感情的になり他責の話ばかりを繰り返す介護士の方がいますが、これはオススメできません。
- 前職は最低な施設で、潰れるべきだ
- 私は常に正しい事をしていたのに…
- 悪いのは全て同僚や上司だ etc
もちろん前職の問題点や劣悪な環境について、訴え理解してもらいという気持ちはわかりますが、それを感情的にぶつけてもあまり効果的ではありません
採用担当者側も、どの介護施設も様々な問題を抱え、介護士に厳しい勤務環境が強いられている事は理解しています。
だからこそ状況についてはシンプルにエピソードとして伝えるだけで十分です。
それよりも大事な事は、今後をどうしていきたいと考えて転職活動を行っているのか?そしてその背景をしっかり伝える事です。
特に転職回数が自分でも多いと感じる方は
- これ以上転職回数を増やしたくない
- 長く働ける職場を求めている
こうしたような、思いを伝える事が大事です。
仮にこれまでの転職歴が多くとも、本当はしっかり定着する意思のある介護士だという事を伝える事で相手に与える印象は大きく異なります。
これらのように未来に対して前向きな姿勢や腰を据えて働きたいという思いを正しく伝えることがの方が大事です。
「転職先が多いから履歴書に職歴を書かない」は最終手段としてOKか?
またたまに転職回数の多い方や短い職歴のある方に「履歴書には職歴は全て書かないといけないのか?」と質問を受ける事があります。
結論としては、
「原則書くべきですが、どうしても書きたくない職歴があれば、自身の判断で省く事も可能」
というのが私の見解です。
- (例)試用期間で辞めた職歴を省く
- (例)アルバイトの職歴を省く
この程度の職歴の省略は一般的に許容範囲だとされていて、公的機関であるハローワークでも履歴書の書き方として、上記のような職歴の省略をアドバイスされるケースもあります。
だたし「重大な虚偽」「採否に大きく影響を与える虚偽」があれば、採用取り消しに繋がります。
- 働いた事もない職歴を書く
- 保持していない資格を書く 等
こうした虚偽記載がNGであるのは言うまでもありません。
「転職回数は何回まではオッケーなのか?」の結論
それでは「最終的に転職先は何回までOKなのか?」について、結論づけをしていきたいと思います。
- 昔と比べ転職回数で、人の良し悪しや、転職に不利になる事は減った
- ただし転職回数が多いと未だに「定着しない介護士」だとレッテルを貼られるリスクが高い
- 転職回数が4回を超えた辺りから周囲の介護士よりも転職回数が多いと自覚した方が良い
- 職歴が多い場合は、過去の職場を感情的に否定するのでなく、前向きさを伝える必要がある
あくまでも私はこの記事で「転職を推奨したい」わけでも「転職を否定したい」わけでもありません。
ただし、一つ言える事は転職は環境変化の手段であり、全てを解決する万能ツールではありません。
だからこそ自分の状況を冷静に考えて、転職するべきかか否か慎重に考える必要がありますし、無駄に転職回数を増やしてもメリットはありません。
ただし一方で転職回数を気にするあまり劣悪な環境に身を置き続けるという選択になるのであれば、それは本末転倒です。
お世辞にも働きやすい環境が整っているとは言い難い介護業界です。
せめてその中でどこに身をおくべきかについては、個人でしっかり考えるしかありませんし、判断は自分でするしかありません。
「転職してみてわかる事」「転職しなくてわかる事」がそれぞれあります。
もし、今そうした悩みにの最中にいらっしゃるようであれば、こうした記事や情報が介護士として働く方の参考となれば幸いです。
最後に・・・
「転職するべきかどうかを判断する」と言っても、他の職場の情報収集ができなければ、今の状態の判断もできません。
そんな方に向けてオススメの転職エージェントについてもご紹介しておきますので、相談先や情報の収集先としても有効につかい、話を聞いたりしてみるのもありです。
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