こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
突然ですが、介護現場でお勤め皆さんは「面接」にはどんなイメージをお持ちですか?
そして面接は得意ですか?苦手ですか?
多くの方は「緊張するから苦手だ」「履歴書などの準備が面倒で嫌だ」等、どちらかと言えばネガティブなイメージを持っておられるのではないでしょうか?
少なくとも私が転職コンサル時代にお会いした方々は「面接が苦手です」という方の方が圧倒的に多かったです。
この記事は、そんな「面接が苦手で、何を準備すればわからない」というような方にこそ、是非お読みいただければと思います。
「面接スタンスを理解すること」がスタートライン
まず一番のポイントは「面接スタンスを理解する」という事です。
そもそも一般的に採用する側の面接へのスタンスは大きくは2つ分けることができます。
■一般的な面接のスタンス
パターン1:「良い人を採用する」=「選抜方式」
→求人枠数以上の応募数が確保できており、あくまでもその中で良い人を選ぶという考え方
パターン②:「悪い人を採用しない」=「消去方式」
→求人枠数に対して、必要な応募数が確保できておらず、最低の足切りラインを下回る人のみ不採用とし、その他は積極採用するという考え方
この2つの面接スタンスがある中で、常に人手が足りず人を選ぶ余裕がない介護施設では、パターン②の「消去方式」面接が多用されます。
要は「人手が足りない」「人間関係でよく揉める」等々の課題を持つ介護業界では、「良い人のみ」採用するというより「悪くない人は採用する」というスタンスになるということです。
よく減点方式の採用面接なんて言い方をしたりもしますが、まずは面接する側がこうした基本スタンスに則り面接を実施するという事を理解する事が大事です。
裏を返せば、多くの介護施設では面接で過度なアピールをする必要はなく、基本的な事を準備だけを大事にして、「採用したい人」になれなくても「採用したくない人」にならなければ、十分採用してもらえるという事です。
基本の準備をするだけで良し!
では「採用したくない人」にならない為の「基本的な事とは準備」とは何かについて考えてみます。
①身だしなみを整える
身だしなみと言っても清潔感のある服装であれば、そこまで神経質になる必要はありませんが、不安だという方はにはやはりスーツをオススメします。
まれに、ラフすぎる服装「ジャージやジーンズ等」で面接に来る人もいますが、さすがにオススメしません。
髪型についてもロングであれば束ねる、寝癖は論外。
細かい話ですが、手の爪を見られる事もあるので、最低限整えておきべきでしょう。
②履歴書は丁寧かつルール通り作成
たまに書き間違えた履歴書を平気で持ってくて、面接時に経歴のつじつまが合わないなんて人もいますが、それはさすがにNGです。
逆に言えば履歴書は、「正しく丁寧に書く」、それだけで十分です。
まれに「志望動機欄」を空欄で持っていく人もいますが、空欄も基本NGですので要注意です。
ついでになりますが、履歴書は「手書き」もしくは「パソコン」どちらで作成すべきか?とよく聞かれますが、これはどちらでもOKです。
ただし、実際のところを言えば無駄に手書き好きな面接官がいますので、特別字を書くのが苦手でなければ手書きの方が無難かもしれません。
繰り返しますが、過度にアピール等は必要ありません。
③元気にハキハキ挨拶をする
これは一番のポイントかもしれません。
初対面で面接官に挨拶することはもちろん、施設内の見学中にも顔を合わせた介護士さんには必ずハキハキと挨拶をしてください。
このやりとりの雰囲気で面接官は、その人の人との関わり方を図ります。
面接官の最重要ポイントは仕事ができるか以上に、周囲としっかりコミュニケーションがとれるか?だったりします。
能力以上に人柄採用の側面が強いというも人間関係に問題のある介護業界の特徴の一つです。
基本事項としては、この程度の範疇で十分です。
繰り返しですが、過度に自分を飾ろうとする必要はなく、丁寧な準備すれば十分です。
過度なアピールは不要
繰り返しになりますが、介護施設での一般介護職の面接の多くは消去法ですので、過度なアピールは不要です。
そして介護施設で管理者が一番頭を抱えている問題。その多くは職員間の人間関係です。
そのため、人柄についても無難な人が選ばれる傾向にあり、個性が強そうな職員については、ネガティブなイメージを持たれる傾向にあります。
良かれと思って自分をアピールしても「自信過剰で扱いづらそう」というイメージを与えたり、過去の退職理由を聞かれて一生懸命前職の劣悪さを伝えても「人のせいにする傾向があるが、自分にも原因があるのでは?」と誤解をされたりします。
その為、アピールを求められても「特段長所があるわけではないですが、体力には自信があります」や退職理由を聞かれも「職場の環境に合わない部分もありましたが、自分の我慢が足りなかったかもしれません」くらいで十分です。
すごくネガティブな言い方ですが、介護の一般職レベルの募集ということであれば無難な人が採用できればそれで良し、これが介護事業者のホンネです。
介護士の面接ポイントまとめ
繰り返しになりますが、一般介護職の採用について、面接官はそこまで高いハードルを設けてきません。
そのため、高いハードルだと思って過剰に準備したり見栄をを張るのでなく、高くないハードルだということを認識して、無理にアピールせず、基本に忠実でいることで十分採用ラインには到達できます。
これは別に介護職をさげすむ話でなく、今の人手不足という環境における介護職採用事情の実態です。
また、これはあくまでも一般介護職に限っての話ですので、管理職であったりより専門性が求められるポジション、要は希少性の高いポジションになればプラスアルファーが必要だということも認識ください。
ちなみにこの記事では、実態に照らし合わせて採用ハードルの低さやそこに向けた面接対策について書かせていただきましたが、個人的にはこれがあるべき形だとは思っていません。
実際、こうした採用ハードルの低さが介護現場のレベル押し下げ要素の一つにもなってしまっているからです。
そうした意味では今後の介護業界の労働環境改善には、介護士への評価が上がり、採用が選抜方式にならなければなりません。
今はこの現実だとしても、世間が介護に対してのイメージを改め、変化が訪れる日が来ることを祈るとともに、私個人としてもそうした声を上げていければと思います。
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