突然ですが、介護現場でお勤めの皆さんは「自分は職場で評価されている」と感じていますか?
現在のような介護士を取り巻く環境下では、そもそも評価されていると感じている方が絶対数として少ないと思いますが。。。
そして介護現場における介護士の評価方法についてどのようにお考えでしょうか?
ただでさえ介護職のようなサービス業は定量評価(数値化)がしづらく、均一的な評価というは非常に困難です。
ある人は「Aさんは仕事ができて素晴らしい」ある人は「AさんよりBさんの方が素晴らしい」と。
「素晴らしい」の基準が営業職のように「売上・利益貢献」等のように定量化されていれば、評価のしやすさも変わってきますが、介護職の場合そうはいきません。
「介護技術」や「介護知識」はマスト条件
まず介護職の評価において「介護知識・技術」というものは大前提に必要なものです。
介護職のような専門職が「専門知識・専門技術」を持ち合わせていなければ、それは「ただの人」です。
最低限評価されるべき人にはこの「知識・技術」の裏付けが必要だと思います。
また単純な話、「知識・技術」が無ければ単純に事故リスクが上がります。
介護現場で最低限守られるべき「安心・安全の確保」の為に必須のこの技術と知識を評価から切り離す事はできないでしょう。
「仕事の質」や「仕事のスピード」はバランスで評価
そして最低限の「介護技術・知識」を変化の激しい介護現場で如何に使いこなすかが、現場での非常に大切なポイントになります。
それが正に「仕事の質」と「仕事のスピード」だと私は考えています。
語弊を恐れずに言えば、常にMAXの「質」を目指しても、多くの介護現場はうまく回りません。
いわゆる理想だけが先走り、自分も周囲も疲弊に追い込みます。
また常にMAXの「スピード」だけを目指しても介護現場はうまくまわりません。
急ぐべき部分と時間を掛けるべき部分のメリハリが非常に大事です。
ようは、「やりたい事」と「今やる事」をしっかり切り分けて、持ち合わせる「質」と「スピード」でうまくコントロールできるかどうかが大事だという事です。
単純に理想だけだけを振りかざすのでなく、単純にスピードばかりを重視するのでなく、このバランスが介護職にとって非常に大事で、評価されるべきポイントだと言えるのではないでしょうか。
「学歴」や「年齢」のスペックで評価は?
またTwitterでも投稿させていただきましたが、評価を「給与」と置き換えた時に、評価軸の一つに「学歴」や「年齢」を取り入れている介護施設がちらほら存在します。
よく給与テーブルが完成されていて、面接等で面接官がそれを見ながら「高卒で35歳だと…基本給18万ですね」というような場面のイメージです。
私自身、転職コンサルの経験がありますので、紹介者の給与提示を受ける際に、法人の人事の方や施設長がこうしたテーブルを基に給与算出をされている姿と何度も見てきました。
特に社会福祉法人等の昔ながらの評価軸で決定をされている法人に、こうした傾向は多く見られるます。
「学歴」や「年齢」といった様々な経験が介護で一切役に立たないとまでは言わないまでも、こうしたものを「統一」の軸に入れてしまう事には些か不安があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、非常に難しい介護士の評価。
介護現場では常に「やりたい事」や「利用者さんが求める事」が溢れています。
ただしその全てをやろうとすると人手や時間に限りがある現場では、うまくまわらなくなります。
でもそれを少しでも叶えるための、知識や技術、そして時にはスピードは必要です。
このバランスが取れるかが、介護現場で評価されるべきであり、介護職が介護職を続ける為に大事な事だと思っています。
継続できない仕事をして評価されても何の意味もありません。
しっかりこのバランスが保てる方が評価され、管理職になることでバランスのある職場が作り出されるのではないでしょうか。