労働条件

介護士の休憩時間「うち施設は休憩取れないからね!」は通じません

こんにちは「介護コンサルをしながら、現役介護士を両立」がモットーのごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。

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さっそくですが、介護士のみなさんに質問です!!

「みなさんの介護現場は休憩時間がしっかり取れますか?」

この質問に自信を持って「YES!!」と答える事ができる介護士さん「おめでとうございます!」

実際のところ5割いれば良い方ではないでしょうか?

全てが全てではありませんが

・「休憩時間に期待をする方がおかしい」と言わんばかりの介護施設

・「介護現場ってそういうもんでしょ」と言う上司

こんな介護現場が乱立しているのが実際のところ。

もちろん介護士が休憩時間を取れない理由にも「ただただ忙しい」「奉仕の精神」「職場の空気感」等々、様々な点が挙げられます。

今回はその介護現場での休憩時間について、記事を書いてみます。

休憩時間は労働者の権利であり、使用者の義務

まずは、そもそもの話です。

労働者が休憩時間を「取る」「取らない」、使用者が休憩時間を「取らせる」「取らせない」という事について、各施設での選択権は存在しません。

それはなぜか?

休憩時間については、労働基準法で明確に示されているからです。

休憩時間(長さ)について

【労働基準法第34条1項】

・労働時間が「6時間を超え8時間以下の場合は45分以上の休憩」が必須

・労働時間が「8時間を超える場合は1時間以上の休憩」が必須

このように最低限取得しなければならない休憩時間は、法律で明確に定められています。

本来はこの記事冒頭でも書いた「休憩は取れますか?」という質問自体がおかしいことです。

もちろんこちらは「最低限」ですので、上記以上の休憩時間を取得させる事自体は問題にはなりません。

休憩時間の利用方法について

【労働基準法第34条3項】

・使用者は「自由に」休憩時間を使わせなければならない

このように休憩時間については、労働者が自由に使う事ができる時間です。

介護施設で起こりがちな「利用者さんを見ながら休憩」「休憩時間に会議」等のような事は本来、当然認められるべきではありません。

このように休憩時間については、労働基準法で義務化されているわけですので、違反した場合、使用者は罰せられます。

しかしそれでも休憩の取得義務について、介護現場では意識の低い経営者や管理職が多いのは事実です。

介護士の「休憩時間あるある」

上記のように明確に、労働基準法上に定められている休憩時間の概念。

しかしながら、介護現場ではこの法令通りに「正しく」休憩時間が取れていないケースも散見されます。

①休憩時間がそのものが確保できない

②「ながら休憩」になっている

③自由の無い休憩となっている

これらはあくまでも一例ですが「介護士の休憩あるある」ではこのような問題がよく取り上げられます。

①休憩時間そのものが確保できない

恐らく介護現場で最も起きてしまいがちなのが、この「休憩時間が確保できない」というものです。

そもそも介護現場は、圧倒的な介護士不足です。

・休憩が取りたくても業務が終わらず取れない

・上司も休憩を取らせたくても、介護士が足りず取らせられない

・残業するなら、休憩時間を削って記録したり、翌日の準備をする方がまし

・「取れない」「取らせられない」という風潮が「取りづらい」という風潮に変わる

介護士不足からこのような負のスパイラルが発生します。

特にグループホーム等、1人の役割の幅が広い介護現場や少人数体制の介護現場ほど、調整が難しく、休憩時間が取りづらい傾向が強いように感じます。

そして何よりこうした状態を「介護現場なんだから当然だ」という受け止め方をしている管理者や上司が少なからず存在する事が、問題を更に大きくします。

②ながら休憩になっている

また「表面的には休憩時間を取れているように見えても実態はそうではない」というケースも多々存在します。

・休憩時間に利用者さんの見守りを依頼される

・休憩時間に食事を取りながら職員会議

・利用者さんの食事介助をしながらの休憩

・休憩時間でもコール対応が求められる

このように休憩中であるにも関わらず、気が休まらないというケースも少なくありません。

ハード面においても「休憩室が備え付けられていない」等、ながら休憩にならざるを得ない職場環境になっている介護施設が少なくありません。

③自由のない休憩になっている

上記にもあるように、本来休憩時間は労働者に「自由」を与える時間でなければなりません。

それにも関わらず「休憩中の外出は禁止」というような介護施設もたくさんあります。

「休憩時間に外に出られてしまうとトラブル対応時に現場が回らない」等の現実的な問題を抱える介護施設もあるわけですが、、、

本来、休憩には「しっかりリフレッシュし、身体を休める」という明確な目的があるわけです。

時には「外でランチをしたい」「ゆっくり寝たい」「ちょっと銀行に行きたい」という介護士さんもいると思います。

こうした休憩時間の制約は、介護士のリフレッシュの機会を奪い、休憩時間の質の低下を招事になります。

休憩時間確保の為に改善すべきポイント

このように課題が盛りだくさんの介護現場での休憩時間。

基本的に、改善するためには「介護士の配置を増やす」or「業務を効率化」するのいずれかしかありません。

でもその前にまず一つ。

何よりもまずは「休憩への雰囲気作り」について、今一度しっかり考えるべきだと私は考えます。

休憩時間が崩壊している介護施設では「休憩している介護士にも手伝ってもらえる」という大前提が成立していまっています。

その意識を改めて、人員配置を正しく見直し、休憩時間を休憩時間だと割り切る職場雰囲気を作る事がまずは一番大切です。

その大前提の「認識」を改めなければ、結局人員配置を手厚くしても、休憩中のヘルプ依頼は止まりません。

繰り返しますが、本来休憩時間とは労働者のリフレッシュを促し、業務の生産性を上げるためのものです。

ただでさえ負担も大きく、ストレスも掛かりやすい介護現場。休憩さえも正しく取れず疲弊した中で断続的に介護業務をしても仕事の精度は上がりません。

そうなると介護職も疲弊の一方で、リフレッシュどころか退職を促しかねません。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。

介護現場での休憩時間については、共感いただける方も多いのではないでしょうか?

もちろん現実を見れば見るほど、割り切った正しい休憩を取れる介護現場を作り上げる事はハードルの高いことにも見えます。

「そうは言っても、、、」という声もたくさんあると思います。

ただしこうした環境を目指す職場でなければ、今後介護士に選ばれる職場には成り得ないでしょう。

今後は介護士に選ばれる介護施設しか、介護士不足が叫ばれる介護業界を生き抜く事はできません。

仕事を選ぶ側の介護士も同様です。自己犠牲前提の職場で勤務して自分を追い込んでも、結局潰れるのは自分自身です。

多くの介護施設では今の休憩の在り方が、職員の自己犠牲のもとに成り立っているという事を十分に理解しておく必要があります。

最後に

「そんな事を言ってもうちの介護施設は、休憩を取らすつもり等微塵もない」という職場にお勤めの介護士さんもいるかもしれません。

その場合は、シンプルに自分が潰れる前に次の就業先についても検討されておく事をオススメします。

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