現場リアル

介護現場は「管理者・ホーム長・施設長」で決まる?適正や待遇は?

こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。

私は、新卒で介護業界に飛び込み11年間介護現場や管理職を経験してきました。
その後、転職コンサルに5年間従事し、現在は介護コンサルをする傍ら、介護現場で介護士としても現場のお手伝いをさせていただいています。
当ブログではそうした中での経験や思いについて、書き記していきます。

ちなみにそんな元転職コンサルでもある私、ごろにぃがオススメしている転職サイト(エージェント)が、しろくま介護ナビです。

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入り口から少し脱線しましたが、それでは本題です。

介護業界では「労働環境の問題」や「事業運営上の問題」が日々当たり前のように取り上げあられ、その背景にいる「管理者」や「施設長」の力不足が嘆かれる事も少なくありません。

「良い管理者がいれば必ず良い介護事業所になる」とまでは言えませんが、少なくとも「良い介護事業所には良い管理者がいる」と言っても差し支えないくらい大事なのがこの管理者や施設長を始めとした、管理職のポジション。

今回はその介護事業において重要な管理者ポジションについて、必要な適正やスキル、待遇面までをまとめていきたいと思います。

 

介護事業所の「管理者・ホーム長・施設長」とは?

まず介護事業所においては、現場のトップの事を「管理者・ホーム長・施設長」等と様々な呼び方をしますが、基本的にはどれも同じです。
現場の「介護職」、介護職をとりまとめる「リーダーや主任」、組織を取りまとめる「管理者」といった具合です。

管理者の仕事内容

肝心の管理者の業務はいわゆるマネジメントと言われる管理業務全体となります。
「人材マネジメント」や「業務マネジメント」場合によっては「収支マネジメント」と、とにかく介護現場全体が健全に運営される為の管理業務を司ります。

「ホーム長・施設長・管理者」になる為の要件

実際に介護事業所で管理者になるための要件については、介護保険法でも定められています。

特別養護老人ホームでの管理者の条件

  • 社会福祉主事の要件を満たす者
  • 社会福祉事業に2年以上従事した者
  • 社会福祉施設長資格認定講習会を受講した者

上記いずれかの要件を満たす必要があります。

介護老人保健施設での管理者の条件

  • 原則は「都道府県知事の承認を受けた医師」

※場合により、都道府県知事に承認を受けた医師以外も可能

グループホームでの管理者の条件

  • 特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設、デイサービス、認知症対応型共同生活介護事業所などの従業者または訪問介護員として、認知症高齢者の介護に3年以上従事した経験を持つ者
  • 厚生労働大臣が定める「認知症対応型サービス事業者管理者研修」を修了した者

その他サービス形態の管理者条件

反対に上記で挙げた以外の「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「デイサービス」等のサービスについては、特段管理者としての規定はありません。

「法令上の管理者要件」は非常に緩く、管理者のハードルは低い

もちろん法令上は上記であって、実際に法人が採用する際に、特定の経験や資格を求められるケースもあるので、ご注意ください。

 

ハードルが低いからこそ必要な「管理者の適正や必要スキル」

これらのように管理者になる為のハードルは決して高いとは言えない介護業界。
裏を返せばそれだけ管理者のレベルは千差万別ということになります。

だからこそ介護現場での管理者について、最低限必要な「適性やスキル」についても考えておく必要があります。

「人」「業務」「財務」のマネジメントとリーダーシップ

言うまでもなく、管理者の業務の中心はマネジメントです。

従業員や利用者さんの「人の状況」、現場の「業務の状況」、運営状況の「財務状況」等々、非常に幅広い状況を把握するとともに各種をコントロールする為の広い視野と管理能力が必要になります。

そうした意味での一元掌握力は当たり前に必須と言えます。

介護の知識や経験、現場への理解

たまに「管理と現場は別ものだ」という人がいらっしゃいますが、介護現場においてはなかなかそうもいきません。

確かに必要なスキルや適正は別モノですが、介護現場においては管理者と介護現場が非常に近い関係にあります

  • 何かあった時に現場をフォローできる経験や知識
  • 現場の状況を把握した中での現場主義を重んじたマネジメント etc

実際、こうした目線が足りておらず「現場と波長が合わない」「現場が離れていく」というような例も少なくありません。

感情のセルフコントロールを行うスキル

また管理者に大事とっては感情のコントロールも非常に大事なスキルです。

介護現場では「予期せぬトラブル」「好き勝手な従業員」等、様々な感情を振り回す環境に見舞われます。

その都度その都度に自分の気持をコントロールするとともに、正しい関わりやコミュニケーションを取れないがゆえに現場との溝が深まることも珍しくありません。

 

 

 

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本記事をお読みいただき「自分も管理者もしくは管理職にチャレンジしたい」という方もいらっしゃるとと思います。

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  2. 管理職の求人を公に募集すると職員や利用者その家族に気付かれた場合に不安や戸惑いが生まれる
  3. 一般介護職以上にハードルが上がるため、先にエージェント内で精査してもらう事でスムーズに採用が進む

ちなみに管理職に強い紹介会社についても、いくつか紹介しておきますので、よろしければ参考にしてみてください。

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「ホーム長・施設長・管理者」についてのまとめ

ここまで書いた通り、介護現場では管理者の立ち振舞いが大きく影響します。
裏を返せばそれだけやりがいのある仕事にもなり得ます。

その一方で管理者になる為の明確な条件についての線引があるわけではありません。

それだけに管理者のレベルも千差万別で、それだけに良い介護現場と悪い介護現場のギャップが広がっているような現実もあります。

そうした意味では、管理者レベルの底上げが今の介護現場での必要なポイントの一つにもなるのではないでしょうか。