こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
早速ですが介護施設でお勤めの皆さん、職場での会議について思うことありませんか?
「何で休みの日に駆り出されるんだろう?」
「この会議何の為になっているんだろ?」
「何でこの会議でこんなに時間がかかるんだろう?」
会議の課題は、介護施設の限った話ではありません。
でもやはり特に、介護施設での会議については、ツッコミどころ満載の場面を目にします。
介護施設の会議は、介護士の時間を奪う?
日々介護業務に追われ、時間に余裕の無い介護現場。
そこに会議が加わる事で、より介護士が追い込まれてしまうというのは珍しいケースではありません。
そして何より、「介護施設での会議は、介護士の自由な時間を奪う場」と成り得るという事への管理職の意識の低さを感じられずにはいられません。
公休日でも強制参加の会議
介護施設では、未だに公休の日でも強制参加の定例会議があったりする。
しかもそれが夜勤明けの日だったりしたら、ダブルパンチ。こうした休みの日を休みと扱わない対応は、ジワリジワリと職員の不満に繋がる。
当たり前のことですよね…?
— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) February 22, 2019
介護施設での勤務については、シフト制を敷いている以上、全員が出勤している時間に会議を行うという事は不可能です。
そしてそれを理由に、全員参加の会議に公休の職員駆り出す介護施設がたくさん存在するのも事実です。
でもだからと言って公休日に全職員を呼び出してまで会議を行う必要があるのでしょうか?
多くの介護施設では、「介護現場の会議はそういうもの」「昔からこうしてきた」という理由で全員を駆り出し、介護士の時間を奪っているという自覚を持てていません。
どうしても全員が集まらなければならない場が必要であれば別ですが、定例で当たり前にように介護士の時間を奪うような運営は見直すべきだと思います。
最近では、目的に合わせて参加者を絞ったり、会議参加のタイミングを振り分ける等で、出勤日のみの会議参加で済むように調整する介護施設も多くなりましたが、こうしたものが浸透していくには、まだまだ時間がかかりそうです。
休憩時間は介護士の自由時間です
また休憩時間についても同様です。
「休憩時間にちょっとこの件について、打ち合わせをさせて」と平気で休憩時間を奪い取るような事をする上司も少なくありません。
何なら当たり前に休憩時間に会議と称して、介護士を拘束する介護施設も存在します。
もちろん会議という程、大げさなものでなかったとしても、休憩時間に話の流れで仕事の話になることもあるでしょうし、線引が難しい部分もあります。
ただし少なくとも公休日の件と同様、休憩時間は介護士の自由時間だ認識しておく事は、当たり前に必要です。
「会議不参加」が給与や働きやすさに響く現実
会議不参加で働きにくくなる
またそうした中開かれる会議に不参加でいると、イチイチ不参加者を悪く言う上司や嫌味を言いだす同僚がいるのも事実です。
「強制じゃないよ」と言いながら、いざ参加しないとなると「何の予定があるの?」と質問攻めにしたり、「会議に参加しない意識の低い介護士」として余計なレッテルと貼られたり、職場での働きやすさに影響が出るケースも少なくありません。
会議不参加で賞与ダウン
中には、露骨に会議の出席率で賞与や昇給に影響が出るようなケースもあります。
もちろん評価軸をどこに置くかは、法人側に委ねられるものですが、時間外や公休日の会議となれば、それぞれ家庭の事情が異なるものです。
不参加というだけで、一律に低評価されていれは、さすがに「通常の勤務時間の頑張りは何なのか?」と言いたくもなります。
時間外の会議がまさかの無給
そして最悪のケースが勤務時間外の会議が完全無給であるケースです。
「あくまでも自己成長の為の場だからね」と表向きは自由参加として給与は支給しないというようなケースは珍しくありません。
これじゃさすがにやってられないですよね。論外です。
介護施設での会議が「悪」なのか?
ここまでだけを読んでいただくと、介護施設での「会議」と呼ばれるものは、介護士の時間を奪ってかつ不当評価に繋がりかねない「悪」として読み取られるかもしれません。
ただし決して一概にそんな事は言えません。
落ち着いた場で、仕事を振り返る事は意味のある事
介護の現場は、本当に日々業務に忙殺され余裕を持てる時間は限られます。
そのため、日々の業務もついつい目先の対応のみに追われ、業務の方向性や改善のタイミングが見えなくなりがちです。
そうした意味では、日常業務を振り返り、意見交換を行う場としての会議のは、うまく活用する事で、介護士の仕事へのスタンスや職場の雰囲気も変える事ができます。
意味やまとまりのない会議が介護士を疲弊させる
ただしその一方で、会議の中身があまりにも無意味なものであったり、まとまりの無いものであった場合、ただでさえ疲れている介護士を更に疲弊させる結果になります。
■介護士を疲弊させる会議の特徴
・事前の議題決定や意見徴収が一切されず、まとまりを欠く会議
・ダラダラと長時間化する会議
・現実離れしたキラキラ話だけが飛び交う会議
・一部の決まりきった人の発散の場となる会議 等
これらのように「議題や目的が定まらず、会議をする事だけがが決まっている」というようなパターンが一番最悪です。
結果、管理職や一部介護士の自己満足だけで終わるような会議は、大部分の介護士が後ろ向きになるだけの会議となり最も無駄な時間と成りかねません。
介護施設の会議について、まとめ
繰り返しになりますが、介護施設での会議についても会議そのものが決して「無駄なものではなく、むしろ介護現場にとって有意義なものにも成りえます。
ただし、「会議をするという事が目的となっている会議」や「介護士の時間犠牲が当たり前になっているような会議」、挙げ句「参加できない人間が非難され、不遇を受けるような会議」が存在してしまっているもの事実です。
こうしたものに少しでも当てはまってしまう介護施設は、まずは現在の会議の在り方についてしっかり考えてみるべきです。
介護施設での会議を意味のあるものでできるかどうかは、管理者をはじめ会議の進行や事前の準備に大きく起因してきます。
ある意味、会議の開催状況や会議の中身はその介護施設の状態を表しています。
多くの時間と労力を拘束している事を考えて、会議が前向きの場として捉えられる介護施設を増えることを願います。