こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
たまに介護士の仕事と言えば、世間から「誰にでもできる仕事だと思われている」「レベルの低い職業だと思われている」等と、介護業界を卑下するような声を聞きます。
実際にそうした声が世間の一部では、存在します。
また一方で、そうした声は「介護士の仕事」に限ったものでもありません。
しかしながら介護業界では、こうした世間の声に過敏に反応し、良くも悪くも浮き沈みする人達が一定数いることも事実です。
こうした背景には、当事者である「介護士自身が自分の仕事に自信を持てていない」「介護士自信が介護の仕事をバカにしている」という現実もあるのではないでしょうか。
「ネガティブキャンペーンはやめて!」という声
まず私自身も経験のある事ですが、SNSやネット上で、介護現場のネガティブな情報発信をすると「ネガティブ発信は止めてもらい」というような返信やご連絡をいただくような事があります。
■「ネガティブキャンペーンは止めて」の例
・介護業界のイメージを悪くしないでください!
・介護士をバカにしないでください!
・介護士は、やりがいのある素晴らしい仕事です! 等々
こうした「ネガティブキャンペーン禁止」を訴えるアクションが私自身にも飛んできます(苦笑
ただ勘違いしてもらいたくないのは「私自身介護士を特別に卑下している訳ではないですし、介護士をバカにもしてはいない」という事です。
むしろそうでなければ、私自身こんなにガッツリ介護の仕事はしていません、、、。
私自身は介護業界に携わるものとして「少しでも良い業界になって欲しい」と願っていますし、その上で今の介護の現状について発信したり、介護士にスポットを当てた発信しているに過ぎません。
介護士自身が介護士の職業に自信を持てていない
このように介護業界のネガティブな発信に過敏になってしまう人達の一番の原因は「介護士自身が介護士の職業に自信を持てていない」という事を指していると私は考えています。
「自信が無いから」「余裕が無いから」ネガティブな発信に過敏になってしまう訳です。
何でもそうですが、自信があり、余裕があれば、目の前に起きている事やその人その人考えについて、「それって確かにある」「そういう考え方もあるのか」と受け止める事ができると思います。
ただし「自分自身の介護士への自信の無さ」や「介護業界がよく見られたいという願望の強さ」がこうした形に現れているのではないでしょうか。
介護士自身が自身を持ちづらい現実
そして時に、自信の無さや余裕の無さが、自分たちで自分たちの仕事を過剰に卑下してしまいます。
介護業界以外を知らない人が多い
「自信」や「余裕」の無さの原因には、介護業界には異業界・異業種の事を知らない人が多いという事も一つポイントとなります。
介護の仕事のみならず、その他の職種や業種のコミュニティに入りこめばわかりますが、多くの業種や職種間で「自分たちの仕事は異業種より大変だ」「労力の割り給与が釣り合わない」等という声が聞こえてきます。
そもそも現状の日本における労働の概念とは「忍耐への対価」だと言われる程ですから。
こうした概念自体も問題ではあると思いますが、現実問題として介護業界のみならず労働に対してネガティブな発信が多くなるのは、介護業界のみならずある種必然であるという事です。
だからこそ「介護業界だけが」と過剰に卑下する事もないわけです。
介護士の仕事は自信を持ちづらい環境
またその一方で、現在の介護業界は介護士自身が「自分の仕事に自信の持ちづらい環境にある」という問題も抱えています。
「本当にしたい介護をするには人手が足りない」「介護士不足で教育環境が整いづらい」「成長を定量化(数値化)できる指標がほとんどない」等、日々の介護業務を通じて納得度や成長度が感じられず、自信が持ちづらいという事が起きています。
更には、上司からの適切なコミュケーション(褒める)が不足していると、自信の源となる「承認欲求」も満たされる事はありません。
これらのように介護業界を取り巻く現在の環境や仕事の特性が、介護士自身の自信を持つ足かせになっているのも事実です。
大事な事は、まずは自分たちが認め合う事
こうした様々な問題を抱える介護業界だからこそ、目先の最も大事な事は、まず「介護士自身が介護士という仕事を認める事」ではないでしょうか?
現実問題として、介護業界を取り巻く環境は問題だらけです。
それを理解した上で、まずは介護士として自身ができる事をできる範囲でしっかりやる。
そして、できた事を通じて自分自身を認めてあげる。
過度な理想を振りかざして、ギャップから自分たちの仕事を卑下する必要もないです。
介護現場の現実について、目をそらし過剰に浮き沈みする必要もないです。
まずは、自分ができる事を考え、自分ができる範囲で続ける。
それが介護士として現実と向き合いながら成長する上では、一番大事なことだと私は考えています。