こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
ストレス社会と言わる世の中。
それは介護の世界でも同様です。
それこそ介護業界に携わっていればわかると思いますが、非常に多くの介護士が精神的に追い込まて、うつ病を患ってしまうという現状があります。
それだけ介護現場が大きなストレス環境に包まれているという事を意味しています。
「うつ病になりやすい人」の特徴
そもそも「うつ病」と一言にまとめても「なりやすい人」「なりにくい人」が存在します。
■一般的なうつ病になりやすい人の特徴
・責任感が強く、自分に厳しい
・仕事に一切手を抜くことができない
・自分や仕事に自信を持てない
これらの特徴を介護施設で働く職員に当てはめて考えてみたいと思います。
■介護現場でうつ病になりやすい人の特徴
・利用者さんへ思いが強く、防げない転倒やトラブルでも全て自己責任として受け止めがち
・上司からの理不尽な要望やサービス残業も断れず、協力してしまいがち
・自信の無い態度から、上司や同僚にとって都合の良い介護士になりがち
・上司や同僚の目が気になって気が滅入りがち
それこそ内容を見てもらえばわかるように、介護施設の中でも特にブラックな環境の職場程こうしたうつ病リスクが潜んでいる事がわかります。
それこそ昔から言われるような「自己犠牲を前提とするような、過度な奉仕の精神」等はこうしたうつ病を助長しかねません。
うつ病の症状
心理面の症状
・何をしてもすぶに「不安」や「焦り」に追い込まれる
・抑うつ気分で「何もしたくない」「全てを投げ捨てたい」等と感じる
・興味関心が薄くなり、喜びを感じる事が減少する 等
身体面の症状
・ゆっくり睡眠が取れない
・食欲がわかず、食事量が減少する
・疲労感や倦怠感から出歩かなくなる
介護士がうつ病になりやすい理由
余裕が生まれない職場環境
基本的に多くの介護施設が介護士不足に悩んでいます。
その結果、介護士を始め介護現場で働く職員1人当たりの業務量は増える一方で、プレッシャーが掛かり心の余裕は奪われます。
心の余裕の無い、殺伐とした環境で自分を追い込んでいく介護士は少なくありません。
人間関係が複雑な介護現場
また介護現場は「人間関係」という大きな問題を抱えています。
人間関係を気にする余り、過度なストレスを抱え苦しむというケースも少なくありません。
また人間関係が崩壊した介護現場では、「いじめ」「パワハラ」等の攻撃を受ける事も珍しくありません。
気の抜けない介護現場
介護現場では、利用者さんや上司・同僚といった常に人の目に囲まれた中でも業務が必須となります。
そうした「見られる」という事での気の抜けなさは、大きなストレスと成り得ます。
さらには、状態が音ついている方が多いとは言え、介護現場は利用者さんの命と向き合う事が求められる職場です。
そうした責任感の高い業務である事がくる、気の抜け無さもストレス要素と成り得ます。
介護士の低賃金問題
うつ病にならない為には、プライベートでの気分転換はストレスの発散が非常に大事になります。
しかしながら低賃金が問題の介護士界隈では「無駄使いをしたくない」という思いが先行し過ぎてしまい、趣味や遊びに時間を費やす事ができない介護士も存在します。
もちろんお金ができなくてもできるストレス発散や気分転換はたくさんありますけれどね。
介護士がうつ病にならない為の予防
過度な自己犠牲は不要
介護現場は、大変で人手が人手が足りない故に、上司や同僚から無理難題が押し付けられてしまいがちです。
もちろん介護現場では協力し合う事も必要ですが、しっかりと自分のできる範囲を見極め、過度な自己犠牲を伴わせる必要は一切ありません。
それこそ過度な自己犠牲を強要する職場からは、即刻転職し非難される事をオススメします。
不毛な人間関係に足を突っ込まない
介護現場で人間関係をこじらせる介護士たちは「噂話」や「悪口」が大好きです。
そうしたものに同調し始めた瞬間、不毛な人間関係に巻き込まれてしまいます。
それこそ人間関係がこじれている職場であればあるほど、「職場は仕事をする場」だとしっかり割り切って、過度な人間関係に巻き込まれない立ち振舞が大事です。
しっかりプライベートの時間を確保する
あくまでも「介護士は仕事」です。
勤務時間にしっかり働く事は義務だと思いますが、勤務時間を超えてのサービス残業や休日の呼び出しとは距離を置き、自分の時間を確保するべきです。
しっかり仕事と自分の時間の切り分けをしておく事が非常に大切です。
介護士のうつ病についてのまとめ
ストレスの大きな介護現場だからこそ「うつ病」に限った話でなく、心身を削って勤務をする事になっている人も少なくありません。
ただし、繰り返しの通り「介護は仕事」です。
しっかり割り切る事ができず、心身を擦り削って勤務をして身体を悪くしては元も子もありません。
自然にストレスとプレッシャーが入り混じっている介護現場だからこそ、ついついマヒをしてしまいがちですが、自分を守る事ができるのはやはり自分です。
自分を大事にしながら、介護士ができずして、介護の仕事を続ける事は難しい事を今一度わかってもらいたいと願います。