現場リアル

【10年後に笑える介護施設】生き残りの分かれ目はここ!

この10年、介護業界も新規建設のラッシュで一気に事業所数が増加しましたが、ここに来て少し落ち着きを取り戻つつありますね。

こうした流れに伴い、各法人の経営目線も以前の「とにかく作れ!」「早く作れ!」というフェーズから「どのように運営するのか」というフェーズに移り変わってきてているのを日々実感します。

そして肝心の「どのように運営するのか」について、今「うまくいっている介護施設」「うまくいっていない介護施設」がきれいに二分化されつつあるのをみなさんご存知でしょうか。

実際、介護職員も利用者さんも定着し順調に売上を伸ばす介護施設もあれば、閉鎖に追い込まれる介護施設もったりと、業界水面下では大きな変動が起きています。

「うまくいっている介護施設」「うまくいっていない介護施設」の違い

「うまくいく」「うまくいかない」と一言で言っても様々なものの見方があると思います。

ただそれを敢えて一括りにして違いを考えるならば「介護職に選ばれる施設か否か」だと考えています。

■「うまくいっている介護施設」「うまくいっていない介護施設」の違いは
 「介護職に選ばれる介護施設」であるかどうか? たった、それだけ。

繰り返しますが、ポイントはたったこれだけの事です。

もちろん「収益」という側面からいくと「お客様(=利用者さん)に選ばれるかどうか?」が肝ではありますが、その手前で「介護職に選ばれるか否か」が大きな問題になります。

今のうまくいっていない介護現場で起きている事の根源の多くは、職員が足りない(=介護職に選ばれる職場でない)が故の負のループなんです。

■「介護職に選ばれない職場」の負のループ

①介護職が足りず、応募者も足りない為、採用基準を下げる
↓↓
②介護職の質が低下し、まともに働く介護職に負担のしわ寄せがいく
↓↓
③負担を被った、まともな介護職が退職し、質の低い介護職が残る
↓↓
①に戻る

■その結果生まれるデメリット

(例1)採用コストが上昇する一方で、職員には給与還元されず
(例2)職員が足りず新たな利用者確保が進まず、経営難になる
(例3)職員レベル(サービスレベル)が悪化し、利用者さんの退去率上昇

見てお分かりの通り、このループは実にタチが悪いです。

一度様子がおかしくなると一気に連鎖反応を起こし、人の寄り付かない介護施設になりかねませんし、結果が「介護施設の閉鎖」に繋がるわけです。

一方でこうしたループに陥る事のリスクは多くの法人が認識しています。

ただ認識しているにも関わらず、苦しむ施設が減少しないのは、「介護職に選ばれる施設になる事が難しい」という事や認識と言っても受け止め方に差があることがうかがえます。

介護職に選ばれる施設は「ノー」が言える施設

では、介護職はどのような職場を求めるのかについて考えてみました。

「高給与」「休みが多い」「人間関係が良い」etc、いろいろありますね。

ちなみに介護業界での退職理由について、以前記事を書きましたの良ければお読みください。

こちらをご覧いただくとわかりますが、離職理由の1位は「人間関係」なんです。

もちろん待遇も大事な要素になる事は百も承知ですが、多くの介護職は「待遇」の前に、日々目の前で起きる人間関係のトラブルに頭を抱えています。

ただこの人間関係の問題にも抑制のポイントがあると思っています。それが「ノー」を言えるか否かです。

■人間関係の悪化を抑制するポイントは
 間違ったものに「ノー」が言える管理者、職場であるかどうか? ここが肝。

もちろん人間関係の問題には、そもそも当事者間が持っている人間性等の問題があるわけです。

そうした意味では、採用時にしっかり見極める事が必要ですし、誰でも採用しているようでは人間間関係や職場環境は好転しません。

ただしそれ以上に大事なのは、この「ノー」が言えることです。

ポイントはここです。あなたの職場には、おかしな事や間違った事に対して「ノー」が言える管理者や環境が整っていますか?

こういう話になるとよく聞こえてくるのが、「人手も足りないのに、下手に指摘をして、辞職されても困る」という声。

ただ、こうした中途半端な関わりが、根底にある歪みを助長させ、職場の環境を悪化させます。

そして、真面目に勤務している介護職のモチベーションをどんどん蝕んでいくわけです。

人はおかしいと思う事や間違った事があるから辞めるのではなく、それを指摘せず、あたかも容認するかのような職場の環境に呆れ、しびれを切らせて離れていくわけです。

「損して得とれ」とはよく言ったもので、目先の正しい指摘をする事で、ダメな職員が退職したとしても、長い目で見れば職場環境の秩序が守られ、本来守られるべき真っ当な介護職が守られます。真っ当な人が守られ、評価される事で介護職も定着します。

そして介護職が定着すれば、今度は「正のループ」の始まりです。

■「介護職に選ばれる職場」の正のループ

①介護職員が安定する事で採用基準が上がる
↓↓
②介護職の質が向上し、介護職全体の負担が軽減する
↓↓
③前向きな職場環境が生まれ、サービスレベルが向上する

 

■その結果生まれるメリット

(例1)採用コストが減少し、利用者確保や定着が促進される
(例2)収益が安定し、
職員の待遇も改善されやすくなる

見てお分かりの通り、この負のループを起こすのか?正のループを起こすのか?は実に紙一重です。

当然ですが、正のループが起こる介護施設は、介護職の質(スキル・人間性)も高い傾向にあり、人間関係も良いです。

目先の人手不足を言い訳にせず、正しく「ノー」が言える環境が作りが、介護職に選ばれる職場環境構築の第一歩だというのがお分かりいただけると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか?長々と書きましたが、どうすれば職員が自分の施設を選んでくれるのかを本気で考えている職場がうまくいっている施設の特徴です。

そしてその為のキーワードは、「給与改善」「休暇取得」「残業抑制」「キャリアップ」「個々への配慮」「メリハリ」等、多岐に渡りますが、何よりも「ノー」が言える職場環境だと私は思っています。

きれいごとかも知れませんが、この部分が正しく行われていない職場で良い職場を私は見たことがありませんし、もちろんそのためには、ただ「ノー」を言うだけでなく、初期段階での投資も必要です。

繰り返しますが、目先の人手不足に追われる介護現場では、未来に目を向ける事ができず、目先の課題に振り回されてしまいがちです。

「過度な理想を求めろ」と言いたいのではありません。

最低限、間違いやおかしなことを指摘しあえる環境を維持できなければ、遅かれ早かれ、その介護施設は傾くと思っています。

10年後、20年後に良い職場として残る介護施設は、今のうちに目先の損をとってでも、将来の得を目指した運営を心がけている事業所です。

この当たり前の発想が、介護業界で当たり前になることが、介護業界全体の底上げには必須だと思っています。

 

【おまけ】
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