こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
私は、新卒からこれまで約15年の間に「介護現場」→「現場管理職」→「転職コンサル」→介護コンサル会社に所属しながら、介護士としても現場のお手伝いという流れで介護業界に携わってきました。
このブログでは、そんな私自身の経験や考えについて、個人的な見解として発信させていただいています。
ちなみにブラックと言われがちな介護現場の環境に悩みを抱える方に元転職コンサルでもある私がオススメしている転職サイト(エージェント)が、しろくま介護ナビです。「ホワイトな介護現場の求人のみをピックアップする」をテーマに「しろくま」と命名され、新聞にも取り上げられる程の転職サイトです。
介護業界の労働問題に一石を投じるサポート方法を取り入れ、私自身も応援しつつ自信をもってご紹介しているサイトです。
もしお悩みある方は情報収集してみてください。
それでは早速本題です。
今日のテーマは「介護士としての収入を最大化する為のオススメ3ステップ」にです。
ちなみに副業ブームの最近では「介護士でもYOUTUBEやブログを頑張って稼げば良いんだよ!」というような声も少なくありません。
もちろんそれはそれで一つの可能性だと思います。
ただ「収入は上げたい、でも異業種やWEB関連等の新たな時間や労力を費やしてまでは…」というのが多くの方の声ではないでしょうか?
更に言えば、副業をするにしても本業の収入を最大化してから方が効率が良いに決まっています。
こうした点を踏まえて本記事では「自分の本業である介護士としての働き方をベースに収入を最大化する為に必要な整理」について書いていきたいと思います。
(この記事をオススメしたい方)
- 介護士としての収入を最大化したい方
- 収入に不安があるが、異業種の副業には前向きになれない方
あなたの収入の悩みは「介護業界だから」ではなく「今の職場だから」ではありませんか?
まず介護業界で働いていると多くの人が一度は悩んだり、聞いたり、聞かれたりするセリフ
- 「介護士の給与で将来は大丈夫なの??」
- 「介護士じゃ結婚して家族を養えなくない??」
このように「介護業界で働く≒収入の悩みが発生?」というお決まりの流れに不安を覚える方も少なくないと思います。
実際「介護業界での仕事を続けたいにも関わらず、介護業界での収入に見切りをつけ、異業種にチャレンジすることにした」という方を私自身何名も見送ってきました。
ただ、そんな収入に悩みや不安を抱えている方にお伺いしたい事、
- 「それは介護業界で働いているからですか?」
- 「それとも介護業界の中でも、今の職場で働いているからですか?」
「そんな事くらい考えている!」とお叱りを受けるかもしれませんが、この整理ができていない方が意外に多いように感じます。
私自身、「今の職場環境」≒「介護業界の職場環境」だと受け止め、介護業界について理解する前に諦めてしまうような方に多く出会ってきたのも事実です。
介護士としての収入の最大化を考える際には、まずは自身の「介護業界という業界に起因するものなのか?」「今の職場という特定の環境に起因するものなのか?」これを明確に切り分けて考える事が必要で、そこがスタートラインになります。
「日本の年収中央値」と「介護業界の年収中央値」の差は50万円程度?
少し話はそれますが、そもそも介護業界での給与を考える際には「異業種と比較」をして考えることも非常に重要です。
ただ給与の統計データには実に様々な切り口やタイミング、様々を対象にしたものがあり、実際のところハッキリと精緻だと言えるものはありません。
その点を念頭においた上で、一般的に言われる給与中央値の差異はザッと以下のような範囲に収まります。
- 日本の年収中央値:300万円~400万円程度
- 介護業界の年収中央値:250万円~350万円程度
中央値(中央値、英: median)とは、代表値の一つで、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
簡潔に言えば、給与改善が進んでいる介護業界であっても、異業種との平均年収を比較すると50万円程度(10%~20%)下回った水準だという事になります。
「介護業界だから…」を捨てるところからがスタート
上記のように介護業界とその他異業種を比較した時に、平均的な給与で若干の差はある事がわかります。でもその差は決して追いつき追い越せない程の差ではありません。
大事な事は「介護業界だから収入が低い」と決めつけるのではなく、介護業界でも自分の働き先、働き方をしっかり見極める事で、異業種と何ら変わらない給与水準が目指せるという事です。
また皆さんの周りでも「介護士だから収入が低い」と悩んでいる方ばかりではないと思います。
だからこそ業界比較をする前に、業界内での伸びしろを目指すべきです。
言い変えれば多くの方の課題は「今の職場」の引きづられたものであり、勤務先を見極める事で多くの方が、大幅な収入アップが期待できるという事です。
だからこそ、まずは「介護業界だから…」という固定観念を振り払い、勤務場所を変更することで、介護士としての収入を最大化させる事を考えるべきだと私は思います。
ステップ①労働対価が正しくもらえる職場で働く
それではここからが肝心の給与アップのステップです。
まず大前提の話ですが、「働いた対価」
最近ではよく聞くようになりましたが「自分の時間には限りがあり価値がある」という考え方が大事です。
まずは「労働対価が正しく支給される職場で勤務する」という事が介護士の給与最大化に向けたスタートラインです。
例1「サービス残業」は論外です
「対価が正しくもらえない」の代表的なものが「サービス残業」です。
今でこそ少なくなってきましたが未だに様々な介護現場があります。
またサービス残業とは勤務後の話ばかりではありません。
介護現場で意外によくあるケースとして、仕事の準備の為に30分以上前の出勤を強要されるなどのケースも立派なサービス残業です。
「勤務30分前の出勤はマナー」
こんな張り紙をした介護施設にお邪魔した事がある。
少なくともマナーではない。
それだけは断言できる。
— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) January 10, 2020
仕事をする中でイレギュラーはつきものですし、残業が発生する事もあります。
時には残業して職場や同僚を助ける事が必要な場面もあると思いますので、残業そのものを完全に否定するつもりはありません。
ただしそこに正しく対価が支払われていないのであれば、早急にその環境を見直すべきです。
例2「有給休暇の取得」は立派な権利です
またサービス残業をしていなくとも、有給休暇がしっかりとれない環境下であれば、それは自分の労働対価が正しく支給されていないのと同義です。
当たり前ですが、有給休暇は休暇でも対価を得ることが可能な時間。
裏をかえせば、有給休暇の未取得は給与を捨てている事と同義であり、サービス残業と何ら変わりありません。
正しく対価が払われていないのであれば、職場環境を見直す
上記で例を挙げたたように「対価が正しく支給されていない」という環境において、どれだけ給与の最大化を目指しても無理があります。
まずは正しく給与支払いがされるように声を上げる、もしくは職場を見直すという事が必要です。
ちなみに「正しく対価が支払われる職場」と言っても見極める事は困難です。
そんな時にオススメなのが冒頭でも少し紹介した、「ホワイトな職場」に特化した転職サイト「しろくま介護ナビ」です。
(公式)しろくま介護ナビ
「ブラックな環境はもうゴメン」という方に、一番にオススメしたいのがこの「しろくま介護ナビ(旧:ハートフル介護士)」。
事前にホワイトな介護施設のみを調査し、求人を取り扱うという徹底ぶり、その介護士目線のサービスに新聞でも取り上げられる程の転職サイトです。
- 「残業が少ない」「サービス残業がない」「有休が取得できる」等、ホワイトな事業所に特化
- 職場の内部情報を事前にしっかり確認できているので、安心して転職活動が可能
ステップ②労働対価を最大化する
「正しく対価を支給してもらう」という事がクリアになれば、次に「労働対価を最大化する」という事が必要になります。
介護士が現実的に納得すべき労働対価の目安
ただ労働の対価を最大化すると言っても対価の基準がなくては最大化の目安を持つことができませんし、私自身「
確かに少しでも収入が良いところとは言っても、
ちなみににそんな時に私が首都圏の介護士の目安給与(体感で言えば平均値+10~20%というところ)として、クリアしていきたい水準が以下です。
- 介護職(夜勤あり):年収400万円~
- 介護職(夜勤なし):年収300万円~
- ケアマネ・サ責・相談員:年収400万円~
- 管理職:年収450万円~
もちろん年収500万円を超える介護職の方もたくさんいらっしゃるわけで、上限に線引きする必要は一切ありません。
また当然、地域によっていも給与水準が変わりますので、
労働対価が納得できないラインであれば、職場環境を見直す
このように労働対価の支払い基準が一定をクリアしていなければ、どれだけ頑張っても給与には限界があります。
まずは上記の目安給与に届くようにように努力する必要があります。
その為に「資格を取得して資格手当を得る」「仕事で評価され昇格・昇給を得る」等の努力をする必要があります。
ただし、中にはどう頑張っても今の職場では労働対価の底上げが難しいという事であれば職場環境を見直す事も必要になります。
まずは自分の職場が「自分の努力で労働対価の底上げが可能な職場なのか?」「どれだけ努力しても対価の底上げが不可能な職場なのか?」まずはその点をしっかりと見極める必要があります。
「正しく対価が支払われる」&「支払われる対価が納得いく水準に届く」この組み合わせでしか介護士としての給与を最大化させる事は不可能です。
ちなみに「支払われる対価を最大化」を転職を通じて目指す場合にはオススメの転職サイトがありますので、参考にしてみてください。
(公式)リッチマン介護
介護業界で「少しでもリッチに働きたい」という方に向けたサービスが、この「リッチマン介護」です。
高給与・高待遇の求人を積極的に取り扱っている点はもちろん、入社決定後に「入社祝い金」がある等、とにかく「リッチに」がコンセプトの転職エージェントです。
- その名の通り、高給与・高待遇求人に強いのがポイント
- 当然管理職求人にも強く、キャリアアップにオススメ
- 入社祝い金で、驚きの最大20万円の祝い金支給
- 介護施設との交渉力もあり、予想外の給与UPのチャンスも
ステップ③副業をするなら介護の単発でOK
ここまで書いてきたように、介護士として収入の最大化を進めるに際してのステップは以下の2ステップしかありません。
- ステップ①労働対価を正しくもらえる職場で働く
- ステップ②労働対価を最大化する
本当に当たり前の事でしかありませんが、介護士として収入を最大化したければまずは自分自身の身をその当たり前の環境に置く必要があります。
ただ、それでもどうしても収入が足りない、満足できないという場合には、やはり副業しかありません。
ただ、副業とは言っても世間を賑わせるような「せどり」「YouTube」「ブログ」等を始めるにも不安がある方が大半ではないでしょうか?
そんな時にオススメなのが、介護士としてのスキルを最大限活用した単発の介護士の単発のお仕事です。
単発介護士のメリット
- 自分の本業経験が最も活かせてかつ、始める為のハードルが低い
- 他の介護現場で働く事が自身の本業でのスキルアップ、経験値アップに繋がる
- 単発なので時間の空いた時に月1日~でOK
- 時給が高めに設定されている
- 時間に対しての対価なので、最も確実に収入アップが期待できる
これらのように単発は単発でも介護士としての単発であれば、自身のスキル・経験を高めながら収入のアップが期待できます。
もちろん「時間に縛られた副業は嫌だ」「もっと爆発的に収入を伸ばしたい」という方は世間を賑わせている「YouTube」や「せどり」等にチャレンジする事も選択の一つです。
でもそうした類の副業は、低リスクで始められますが、それなりの作業量、学習時間が必要であり、かつ効果(対価)が保証されていないという大きなリスクが伴うのも事実です。
ここは個人の価値観による部分だと思いますが、多くの介護士の方にとっては爆発的な収入を得る事ができなくとも、確実に収入が伸ばせ、本業の経験スキルの足しになる、介護士単発という働き方は魅力的でないかと思います。
介護士の単発求人を扱うサイト
ではいざ「単発で介護士の仕事をやってみよう!」と考えても、どこで求人を探せば良いのかは考えもの。
そこで私が介護単発でオススメのサイトを2つほど紹介させていただきたいと思います。
①入居系やデイサービスの単発なら「MC-介護のお仕事」がオススメ
まず、介護系の単発求人の王道と言えば、メディカル・コンシェルジュの運営する「MC─介護のお仕事」が最もオススメとなります。
MC─介護のお仕事のオススメポイント
- サイト内に常に単発の求人情報が開示されており、自分の都合に合わせて仕事の有無がスグに確認可能
- 当然1日1時間~仕事を受ける事ができ、求人も全国的に幅広く取り揃えられています
- 単発だけでなく、転職相談にのってもらう事も可能で、希望によっては単発で勤務した先での正社員雇用も相談可能♪
②訪問介護の単発なら「クラウドケア」がオススメ
まず、また単発の中でも黙々と個人で訪問介護に従事したいという方には、「クラウドケア」が最もオススメとなります。
クラウドケアのオススメポイント
- 身体介護のみならず、生活支援を主とした単発の仕事もたくさん取り扱いがあり、安心してスタートができる
- MC-介護のお仕事と同様に1日1時間~仕事を受ける事ができる
- 時給も1,500円~2,000円が相場となっており、短時間にしっかり収入を確保したいという方にはオススメ
最後に
ここまで記事をお読みいただきありがとうございました。
介護業界で働く多くの人が直面する「給与」の問題。
もちろんお金が全てではないですし、価値観はひとそれぞれです。
ただし、自らの可能性やチャンスを広げる為の手段としてお金が有効であるのは間違いありません。
「介護という道を選んだ以上、収入の側面は諦めています」という方をたまにお見かけしますが、そんな必要は決してありません。
1,000万円の収入は難しくとも
- 正しく対価を支払ってくれる職場で働く
- 対価を最大化する努力と最大化できる職場で働く
- 足りなければ、単発・スポットにもチャレンジ
このステップを正しく踏むだけで、多くのケースで異業種と何ら引けを取らない給与水準に到達します。
「介護だから」という概念を捨てて、「介護でもやり方次第で」という感覚を当たり前に持つことで生活に大きな変化をもたらす事ができるかもしれません。