インフルエンザの猛威が増すばかりのこの季節。
介護施設でも集団感染の例が立て続けに報道され、どこ介護施設インフルを蔓延させてなるものかと厳戒態勢が取られていますね。
そんな中、インフルエンザに罹患した介護士について投稿したTweetに多くの反響をいただきました。
インフルになった介護士に対して「プロ意識が足りない」という指摘をする管理者。
もしインフル罹患がプロ意識で完璧に防げるなら、ぜひ世の中に公開してもらいたい。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) January 21, 2019
よく「介護のプロとして」というような指導をされる方を見かけますが、「プロとは」どういう事を指すのでしょうか?
実際、「専門職=プロフェッショナルであるべき」だと自覚し、仕事に従事する姿勢は大切な事です。
ただし、例えばこのTweetのように完全に防ぎようの無いことに対して、「プロ意識」という謎の合言葉で責任を押し付け処理してしまうところには甚だ疑問を感じます。
プロ意識とは「結果」に対してではなく「準備」に対してあるべき
今回のインフルエンザを例にして考えてみます。
「自分はインフルエンザに罹患しない」という「結果」
この場合プロしてあるべきなのは、「
それが、「予防接種」や「手洗い・うがい」「消毒」等の環境整備に当たります。
もしこれらの「準備」を怠っていたのであれば、それは「
また、さらに言うならば、経営者や管理者が介護士に「プロ意識」
専門職として、あるいはプロとして「最大限の予防や準備をする」
ただし「準備した結果」防げなかった事に対して「
そんな事をしている時間があれば、プロとして「
介護現場で起きる「事故」について同様
介護現場で起きる「転倒事故」
専門職として、プロとして「転倒リスク」
これを怠っているような事があれば、もちろん介護士失格です。
そして同時に、管理者や上司はそうした「準備をする」
もちろんこうした人的、物理的環境を準備しない中で起きた事故に対し、
その上で、それだけの準備を万全にしていたとしても「転倒事故」
これをプロの介護士なら100%
もちろん事故が起きて良いという開き直るわけではありません。
正しく出来得る範囲を見極め、求める基準を決める。
この当たり前の事が崩壊したなかでは、介護士としてのプロ意識や専門性を求める事自体間違っているということです。
最後に
ここまで書いた通りですが、「感染や事故を防ぐための最大限の準備」に対して介護現場は責任を持つべきですし、プロとしての姿勢が求められるべきです。
ただし、そこには管理する側の人的、物理的環境の整備は必須であるということ。
それが整わずして、現場に責任を押し付ける管理者や上司がいるのであれば、それはもちろん論外。
その上、どれだけ正しく準備や対策をしたとしても感染や事故を起こす可能性はゼロにはできません。
端的に言うと、介護現場や介護士は準備や対策にコミットはできても、結果にまではコミットできません。
もちろんどこの介護現場もそして介護士自身も感染したいと思っていませんし、事故を起こしたいと思っていません。
その上でむしろできない事にコミットする事の方がプロ意識に欠けていると言えるのではないでしょうか。
この当たり前の認識が当たり前として、世間や介護業界の管理職に周知されなければ、「プロとして」という根拠のない根性論に振り回される介護現場や介護士が今後も発生してしまいます。
介護業界にとってのプロとはどうあるべきなのか、今後も問題提起しながら、私もこのブログを通じて積極的に発信していきたいと思います。
※最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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