ますます加速スピードを上げる介護士不足。
特に管理職の皆さんは身をもって感じられているのではないでしょうか?
「募集をかけても全く応募が来ない採用環境。。。」「辞めてしまう職員は、意図も簡単に退職の申し出。。。」
退職の申し出を受けたり、退職相談を受けて頭を抱える方も多いのではないでしょうか。
そんな状況も相まってか最近では、退職の希望に対してついつい感情的になった発言や対応をしてしまう管理職の方や職場が増えてきていると聞きます。
(例1)「裏切り者!どうせお前なんて他では通用しない。」と吐き捨てる。
(例2)「無視する」「減給」する等、物理的な嫌がらせを講じる。
(例3)「あなたが辞めるとうちの職場はまわらない」と脅す。
Twitterでの反響を見ても、そうした場面を見たり、聞いたりしている人が多いことが伺えます。。。
何で言うかなぁ…
退職希望者に「お前みたいな奴は、他では通用しない」って。
余計なお世話。
それがどれだけ自分の器の小ささを示すセリフなのかわからないんだろうな。— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) December 6, 2018
「退職希望を引き留めるな」とは言いません。でもまずは「退職理由」を聞いくことから
基本的に退職の申し出があった際、人手不足の介護施設では多くの管理者や同僚が引き留めをするでしょう。
(※辞めてもらいたいと思っていた方はもちろん別ですが、「去る者追わず」と言う程、余裕のある介護施設の方が少ないご時世...)
引き留められる側からすれば迷惑な話でしょうが、私自身も引き留め自体を否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、むやみやたらに引き留めるのでなく、「なぜ辞めたいのか?」という事をしっかり確認する事が肝です。当たり前ですね。
基本的には退職のパターンは2つです。
①職場や環境に対して不満がある ※「給与が低い」「人間関係」等々
②物理的に勤務ができなくなる ※「夫の転勤」「体調不良」等々
すなわち「自分たち(職場)に原因のある退職」か「留めようのない退職」のいずれかに分かれるという事です。
(そもそも正直に退職理由を申し出る人がどれだけいるかについては、割愛します…)
それににも関わらず、退職理由の本質を見ようともせず、むやみに自分たちの都合だけ押し付ける職場がここ最近増加の一方です。
それだけ職場にも、管理職にも余裕が無くなってしまっているという事を意味しています。
退職希望者の希望を聞きもせずに、ただ自分たちの都合だけを振りかざして、「残ってくれ」なんて虫の良い話が通るわけないですし、そんな引き留め方をされても、退職希望者は苛立ちを覚えるだけです。
一番最悪なのは、感情的になってしまう事
大前提として、職員には退職をする権利があります。
そして、現在の職場に魅力が無いから退職をするわけです。(物理的状況を除き)
したがって、辞めたいと言われる原因は基本的に施設側にあるという考えをもたないといけないのです。
それにも関わらず、退職の申し出をした職員に対して、悪者かのように「裏切り者!」「お前なんて他では通用しない」「どれだけ世話になったと思ってるんだ!」と吐き捨てる事自体お門違いですし、不満を上塗りしているに過ぎません。
でもついついそれをしてしまう人がいるようです。さらには「減給」「無視」等の嫌がらせも。。。
自分たちの器の小ささを示す、非常に恥ずかしい事だと認識しないといけないですね。
そしてこうした行動がまさに今回のテーマでもある「倍返し」を生み出します。
とにかく「感情的にならない」「自分よがりにならない」それが一番のポイントです。
「退職希望者からの倍返し」その心は?
ここまで書いたように、たまに退職することが決まってしまえばもう最後だからどうにでもなれと開き直る管理職の方がいますが、これも大きな間違い。
だからこそ感情的な、なりふり構わない言動や対応が生まれるんでしょうが。
そして正にそこに「退職希望者からの倍返し」のロジックが存在します。
よく考えてみてください、退職希望者とは退職後雇用関係が切れます。ただし辞めていく職員の多くは介護業界で再就職します。
そして噂が広がるわけです。「あそこの施設は最悪だったと・・・」「辞めようとしたら、こんな事を言われた」
施設に対しての印象というものは「最後」いわゆる退職時のインパクトが一番大きいのは言うまでもありません。
それまで、「職場」と「退職希望者」が良好な関係が築けていたとしても、退職時に退職希望者を追い込むようなコミュニケーションをとってしまうと施設イメージは崩壊します。「結局は従業員の事を考えてくれない職場だったのか」と。
そしてそれを隣で見ていた、同僚職員も同様です。「自分たちも辞めようとすればこんな扱いを受けるのか…」「こんな最低な職場だったのか」と。
私は転職コンサルをしていたのでよく分かりますが、「以前勤務していた人の評判や噂」というもの程、周囲が納得するものはありません。
実際に「噂」は時として「実態」を大きく上回ります。
こうしたネガティブキャンペーンが広げられた暁には人が寄り付かなくなります。「見事な倍返しの完成」ですね。でもこれは自業自得。
だからこそ、退職希望者を無下にした対応をするのでなく、むしろそこまで勤務してくれた事に感謝するとともに、最後の最後まで誠意をもった対応をする事が大事です。
そして何度も言いますが、そもそも退職は個人の自由であって、そこに外野が口出しするのはナンセンスです。
こうした退職時の倍返しゲームを生み出さない為にも、健全な運営な誠意のある施設であるに越したことないですしね。
最後に
いかがでしたでしょうか。おもしろおかしく「倍返し」なんていう表現を使ってしまいましたが、これが介護業界の転職市場の実態です。
職員を大事にしてくれる職場かどうか?というのは、意外と地域に知れ渡っているものです。
だからこそ外面だけ整えても、今の介護業界では生き残っていくことはできません。
別にきっかけが「倍返しを喰らいたくないから」でも構いません。
真っ当な介護施設が増える事が、介護業界全体が真っ当になりスタートだと思います。
「去る者追うが、追い方注意」です。(笑
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同じ職場に就職するのであれば「支度金(入社祝い金)をGET」できるに越したことないですね。
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