こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
私は、新卒で介護業界に飛び込み11年間介護現場や管理職を経験してきました。
その後、転職コンサルに5年間従事し、現在は介護コンサルをする傍ら、介護現場で介護士としても現場のお手伝いをさせていただいています。
そんな元転職コンサルでもある私、ごろにぃがオススメしている転職サイト(エージェント)が、しろくま介護ナビです。
「ホワイトな介護現場の求人のみをピックアップする」をテーマに「しろくま」と命名され、新聞にも取り上げられる程の転職サイトです。
みなさんは「介護現場の退職待ち」という言葉をご存知でしょうか?
退職を申し出ると
「新しい人が採用できるまで待って」と言う管理者。こんなやり取りが複数の介護士と行われ、退職待ちの列が伸び続けるのが、多くの介護施設。
そして律儀にこの列に並び退職を待つ介護士。
※稀にバックれによる横入りあり…これっておかしいでしょ。
— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) August 12, 2019
このTweetのように介護士に対して「新しい人を採用できるまで待って」と管理者からお願いをされ、その要望に当たり前に答える介護士の方います。
転職コンサルをしているとこの「退職待ち」がいかに介護現場に浸透しているかを思い知らされました。
今回はこの「退職待ち」について、記事を書いていきたいと思います。
介護士は辞めたい時に辞められないの?
以前も「介護士の辞めさせられてもらえない問題」についての記事を書きましたが「この退職待ち」という問題も「辞めさせてもらえない」という問題の弊害と言えるのではないでしょうか?
こちらの記事内にも書いたように介護業界には「私、退職できないんです」「私、辞めさせてもらえないんです」といったような、辞めるという事に対して大きな弊害が生じているのが事実です。
そして介護士は自分都合で辞めてはいけないという刷り込みが、こうした「退職待ち」という心理を作り出します。
- 辞めさせてもらえるなら「退職待ち」は我慢できる
- 辞めるという事は迷惑をかけるという事、採用できるまでの「退職待ち」は当然
- 周囲にも辞めさせて貰えない同僚がいる、自分だけ先に辞める訳にはいかず「退職待ち」はせざるを得ない
これらのように「介護士は自分のタイミングで辞められない」という暗黙のルールが一部の介護施設では存在しています。
職場にお世話になった以上、恩返しするべき?
これらのように「介護士が自分のタイミングで辞められない」という事の根本の原因は、退職に至るまえの経営者(管理者)と介護士側の立場の差からも見てとれます。
介護士が退職する際
雇ってもらったんだから、職場に感謝するべきで、だからこそ退職のタイミング等、もろもろ職場に配慮すべき。
こうしたスタンスだけは一人前の事業所が多い。
でも例え退職するにしても勤務してくれた介護士にも感謝する姿勢がもう少しあっても良いのでは?と思う事が多い。
— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) August 6, 2019
このTweetのように、これだけ介護士不足が叫ばれ、介護士が重宝されるご時世にあるにも関わらず、実際の現場での雇用する側と雇用される側にも大きなギャップが生じています。
- 給与をもらっている以上、介護士は雇い主や上司に絶対服従するべき
- 雇ってもらっているという事に、介護士は感謝をするべき
- 仕事を通じて、育ててもらったという自覚を持つべき
これらのように「雇い主(上司)>>>>介護士」というような構図を当たり前に描いている介護事業所が存在しています。
実際のところ「仕事を通じて上司に育てられる」「雇用されている以上職場に貢献するべき」こうした実態や考え方や存在しているかと思います。
ただし、逆に言えば介護士も介護士不足の中で、数ある介護現場から職場を選び「介護士として労働力を供給してきた」という事になります。
それを対価の給与で示しているだけで、本来は「どちらが上でどちらが下」というような考え方自体が不要だという事になります。
互いの立場で互いに貢献し合う、それ以上でもそれ以下でもなく対等であるのが本来のあるべき関係性だと言えるのではないでしょうか。
結局、現段階では介護士自身が自分を大切にするしかない
これらのように、介護士の「退職待ち」や「職場での立ち位置の優劣」については、経営者側の立ち振舞とそれに屈している介護士側双方にあります。
そしてそれを打ち砕くには、現状のところ「介護士側がしっかりと意思表示する」という事がが一番大事な事になります。
- 自分を大事にした主張を雇い主側に訴えかける
- 過度な感謝の念は必要なく、辞めるべき時は、容赦なく辞める
これらのように自分自身で自分を大事にし、自身の環境について雇い主や上司フラットな環境を作る必要があります。
しかし、その一方で経営者や上司に自分を意見をぶつけるという事は決してハードルの低いものではありません。
それこそ「意見をぶつける事の方がストレスが大きい」というような方もいるかと思います。
だからこそ「辞めたい時」「辞めざるを得ない時」は思い切って辞める。
「退職待ち」等というものを気にしない。
辞める時くらい自分の事を大事にして良いのではないでしょうか?