こんにちは、ごろにぃ(@goronyi_kaigo)です。
みなさんの周りにもたまにいませんか?
「デイサービスって楽で良いよね!」という人。
たまにいる「デイだった介護士しても良い」と言う人。
でも、デイサービスの介護士って、お年寄りと雑談して、ゲームしたら、お金の貰える楽な仕事じゃないですからね。
それだけはわかっておいた方が良い。
— ごろにぃ@介護コンサル (@goronyi_kaigo) April 5, 2019
このように「介護士の仕事にしては楽なんじゃないか?」という認識を持っている人が少なくありません。
もちろんデイサービスに限らず「楽な仕事」等というものは、そうそう存在しません。
今回はこのデイサービスの仕事について、掘り下げてみたいと思います。
「デイサービスは楽」と認知されている?
そもそも「デイサービスは楽だと認知されているのか?」という疑問があると思います。
これについては私自身が転職コンサルをしていた際の経験から言わせてもらいます。
確実に楽だと認知している人が一定数います。
特に介護未経験の方に多いですが、様々な声を聞きました。
・「介護の仕事は嫌だけど、デイだったたら妥協できるかな」
・「忙しい職場は嫌なので、デイで働きたいです」
・「身体介護は大変そうなので、デイで働きたいです」等々
実にこうした様々な声を聞いてきました。
もちろん皆が皆とは言いませんが、このように実際にデイでの介護士業務をした事のない人にとっては「楽な仕事」に見える事は多々あるようです。
「デイサービスは楽」だと思われる理由
ではなぜ「デイサービスは楽」という認識を与えるのかについては、考えてみます。
①身体介護が少ない
まず一番にデイサービスならではの「介護度の低さ」というものがあります。
介護の仕事の大変さと言えば「身体介護」をイメージする人も多いのではないでしょうか?
その点、特養や老健に比べるとデイサービスは介護度が低い傾向にあり、事実身体介護は少ない傾向にあります。
最近では、介護度の高い利用者さんを受け入れるデイサービスも増えているのもポイントです。
②利用者さんと笑顔でコミュニケーション
これも介護度の低さと繋がるものですが、デイサービスはしっかりと意思疎通の図れる利用者さんが多い傾向にあります。
その結果、楽しくコミュニケーションを取れるのではないか?という想像を張り巡らせます。
また最近のデイサービスでは地域に根ざしたデイサービスも増えており、道を歩いていても外から利用者さんと介護士が笑顔でコミュニケーションをとっている様子が見えたりする事も影響しているのかも知れません。
③日勤帯のみのシフト
また夜勤経験のある介護士からすると、「夜勤がないだけ全然楽でしょ」と考える方も少なからずいます。
その他にも早番・遅番も無いし生活リズムも乱れず働きやすいというイメージから楽だと感じる方もいます。
「デイサービス」の実際の大変さ
では実際「デイサービスの大変さ」とはどのようなものを指すのか考えてみますが、基本的には、上で書いたように「介護度の低さ」や「日勤のみ」というものが影響してきます。
①求められる業務スピード
介護の現場では、スピードが求められる事が少なくありません。
それは入居系の特養や老健であっても同様でしょう。
ただし日勤帯のみのデイサービスとなればそれは尚更です。
毎日朝迎えに行き、自宅にお送りする時間が決まっている訳ですから「今日はちょっと遅れちゃった」と軽々と業務を後ろ倒しにはできません。
常に時間を意識しながら業務する必要がありますし、送迎前の時間に追われ介護士が逼迫しているデイサービスも少なくありません。
②日々変わる利用者さんの顔ぶれ
またデイサービスの特徴の一つとして利用者さんの顔ぶれが毎日変わるというのも一つです。
毎日同じ利用者と同じ介護士が関われば関係性も作りやすかったり、日々の変化にも気付きやすく、ケア自体も円滑に進めやすくなります。
ただし、毎日顔ぶれが変わるデイサービスでは、日々利用者の状況をリセットする必要があります。
また利用者さん自身も「自宅と違う所に来ている」という感覚を持っている事が多く、帰宅願望や落ち着きが無くなったりという事も少なくありません。
③コミュニケーション力があるからこその対応
デイサービスの場合、上でも書いた通り利用者さんの介護度が低く、コミュニケーションが円滑に取りやすい傾向にあります。
その結果、意思疎通がしやすいというメリットがある反面、明確な意思表示を示される事も多く、介護士側のちょっとした失敗や立ち振舞で不快感を与えてしまう事も少なくありません。
またレクリエーションについてもより凝ったものが求められたりと日々変化が求められる傾向にあります。
④入浴介助
またデイサービスのメイン業務の一つである入浴介助も非常に大変なものです。
入浴介助はデイサービスに限った事ではありませんが、例えばデイサービスの場合、個浴での入浴介助をする事が多くなります。
1人1人空間を確保して入浴していただけるメリットがある反面、やはり時間を取られう傾向にあります。
時間が限られた中で、多くの利用者さんに入浴いただく事に難しさを感じる介護士も少なくありません。
⑤送迎業務
そしてデイサービスの特徴の一つには、送迎業務もあります。
デイサービスでは当然ながら毎日送迎業務があります。
ただでさえ神経質になる送迎業務に加え、ご家族の予定もある中で、時間通りに送迎業務を行う事も大事なポイントです。
安全確保は当然の中、時間を守らなければならないというプレッシャーに潰されそうになる介護士も多くいます。
デイサービスの大変さのまとめ
デイサービスについて、もろもろ書いてきましたがいかがでしょうか?
これを読んでいただければ「デイサービスって楽で良いよね」という考えが少しは変わるのはないでしょうか?
ただ勘違いしてもらいたくないのは、大変なのはデイサービスに限った話しではありません。
入居系やその他介護サービスはもちろん、介護業界意外についても「楽」と言える職場等というものはそうそう存在しません。
また日々「デイサービスの介護士業務は天職だ」という介護士さんがいるもの事実です。
最終的には、こうした大変な業務をどのように受け止めるかという所による部分もあります。
この記事が、デイサービスに興味を持っている方の参考になれば幸いです。