現場リアル

「介護士の仕事」捨てたものじゃありません

ネガティブワードが飛び交う介護業界。

事実、介護業界には多くのネガティブ要素が存在します。

「給与が低い」「きつい」「人間関係が大変」等々、そしてその割に「降りかかる責任重さ」。

こうした背景が相まって「介護士サイコー!」と日々感じて仕事をしている介護士は少ないかもしれません。

それでも「何だかんだ介護士も悪く悪くないかな?」と考え、仕事をしている介護士の皆さんは多いのではないでしょうか。

私自身、このブログ内でも介護業界の不平不満を記事にすることが多いですが、「介護士の仕事も悪くない」と思っている一人です。

今回はこの「介護士の仕事も悪くない」と言えるポイントについて少々。

利用者さんから得るものがある

お年寄りとの時間は、たいくつな時間だと考えられがちです。

しかし決してそんな事はなく、利用者さんとの関わりの中で、笑顔にさせらる事もあります。

またバタバタと忙しない中で、日常を過ごし世代にとって、利用者さんの心の余裕や言動の余裕に心を洗われる事もあります。

失敗に対して「申し訳ありません」と謝罪をしても、笑顔で「いいのよ、心配しないで」と年長者ならでは、落ち着きと余裕のある励ましの声がもらえたり、排泄介助等の祭には、本当に申し訳なさそうに「ごめんね、大変な思いをさせて」と声をかけられたりと。

よく利用者さんからの「ありがとう」がうれしいという言葉を聞きますが、これは別にキレイ事でもなく事実です。

ただし最近取り沙汰される「利用者さんとの関わりの難しさ」や「利用者さんのハラスメント問題」といった問題に直面している介護施設があまりにも多く、こうしたいわゆる日々の業務を「やりがい」というポジティブなものとして受け入れる事が難しいというだけです。

ポジティブな要素が無いというわけではありません。

繰り返しますが、人と関わる事が好きな人にとっては、日々笑顔ややりがいを感じられる。その事は自体は事実。

ただそれ以上に大変な事が多く、介護士の仕事の全容をポジティブなものとして受け入れる事ができないということです。

それこそ、全くポジティブな要素が無い中で、世間でこれだけ多くの介護士が日々業務に励むはずもありません。

安定感抜群でかつチャンスは平等

低賃金が騒がれる介護士。その事自体、私も事実だと考えています。

実際、「年収1,000万円稼ぎたい」「贅沢な暮らしがしたい」等という事を介護士として叶えるのは、少し難しい問題です。

でもそれは、今だから感じることかも知れません。

将来的に100%担い手が必要になる介護士に対して、国は投資せずにはいられません。

だからこそ、今もじわりじわりと、介護士の平均給与は上昇を続けていますし、今後も上げざるを得ません。

これからは60歳代も現役として勤務が求められるます。

そうした中においても、経験さえ積んでおけば60歳代でも正社員としてバリバリ受け入れてもらえるのが介護施設でもあります。

そしてキャリアアップの機会としても均等です。

年齢、性別、経験を問わず、比較的平等にチャンスが設けられている点においても介護業界は魅力的と言えます。

最後に

これらのように介護業界は決してネガティブ要素だけに包まれた業界ではありません。

ただしネガティブ要素が強いが故にそのポジティブ要素を打ち消してしまっているに過ぎません。

ポジティブ要素が存在する以上、あとはそこに自分がどう向き合うかで大きく捉え方が変わってきます。

よくキラキラ介護士た叩かれますが、それはポジティブ要素だけに目を向けた言動や立ち振舞が、現実性を欠いているという主張に過ぎません。

ポジティブもネガティブも相まって成り立つ介護業界。

どう向き合うかは自分次第だと思います。

 

 

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